ブット元首相は警告を無視、暗殺への関与を否定-パキスタン大統領

パキスタンのムシャラフ大統領は3日、暗 殺されたブット元首相は襲撃の恐れがあるとの警告を無視したと指摘した。元首 相暗殺については政府関与説が浮上しているが、大統領はそれを否定している。

ムシャラフ大統領はこの日、イスラマバードで外国の報道関係者に対し、元 首相暗殺に関するパキスタン当局の捜査に「完全には満足していない」と語った。 英ロンドン警視庁の捜査チームが暗殺事件について科学的捜査で支援することに なっているが、取りざたされているような情報機関による関与の証拠は浮かび上 がってこないだろうと述べた。大統領はそうした見方は事実無根だと語った。

昨年12月27日の選挙運動中のブット元首相暗殺が引き金となり、パキ スタン国内の主要都市では暴動が相次ぎ、これまでに58人が死亡している。

ブット元首相の報道官は電話インタビューに応じ、ムシャラフ大統領の発 言に憤りを示し、「われわれは国連による調査を要求するのみだ」と語った。ま た、ブット元首相の友人で米国人弁護士(ワシントン在勤)のマーク・シーゲル 氏はCNN放送に対し、元首相が昨年10月26日付の電子メールで、身の安全 がムシャラフ政権によって十分に守られていないと伝えてきたと語った。

ムシャラフ大統領は、ブット元首相には建造物に囲まれ襲撃の恐れがある 公園での集会には参加しないよう政府当局が警告していたにもかかわらず、元首 相はそれを無視し、車のサンルーフから身を乗り出し基本的な安全対策をとらな かったと指摘した。

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