債券相場は上昇、米株安・債券高で買い先行-10年債利回り1.5%割れ

大発会の債券相場は上昇(利回りは低下)。 3日の米国市場で、原油高や米景気後退(リセッション)に対する懸念が強まり、 株安・債券高となった流れを継続。日経平均株価が続落して始まったことを受け て、円債市場は買い先行で始まった。先物中心限月は137円台を回復したほか、 新発債利回りは1.5%の大台を割り込んでいる。

三井住友銀行チーフストラテジストの宇野大介氏は、年末年始の海外市場の 動向について、「基本的には、株安、ドル安、原油高、金利低下という並び」と 指摘。「材料的には、2003年4月以来の低水準となった米供給管理協会(IS M)製造業景況指数、地政学的リスクなどと言われるが、個人的にはサブプライ ム(信用力の低い個人向け住宅融資)楽観、悲観の繰り返しで『悲観』の目が出 たに過ぎないと考えている」と説明した。

東京先物市場で中心限月3月物は、前年12月28日終値比30銭高の137円 11銭で寄り付いた。137円台乗せは12月20日以来、約2週間ぶり。その後も強 含みに推移、午前9時9分現在、34銭高の137円15銭で推移している。

現物債市場で新発10年物の289回債利回りは、昨年末比3ベーシスポイン ト(bp)低い1.47%で取引を開始した。これは前年12月5日以来、約1カ月ぶ りの低い水準。

日経平均株価は続落。152円05銭安の1万5155円73銭で寄り付いた。そ の後、下げ幅を拡大させて、1万5000円を割り込んでいる。

原油高・米景気懸念で米株安・債券高

3日の米国債相場は上昇。4日発表の昨年12月の雇用統計を控え、雇用者 数が9月以来最小の伸びにとどまるとの見方から買いが入った。サブプライムロ ーンに起因する市場混乱と住宅不況が米経済をリセッションに追い込むとの懸念 が強まる中、米国債市場は年初の展開としては2001年以来の好調なスタートと なった。

キャンター・フィッツジェラルドによると、2年債利回りは7ベーシスポイ ント(bp)近く下げて2.81%程度。一時は2004年以来最低となる2.78%まで押 し下げられた。10年債利回りは2bp近く低下して3.89%程度だった。

米労働省は4日に昨年12月の雇用統計を発表する。非農業部門雇用者数の 伸びは7万人と予想されている。11月は9万4000人の増加だった。

一方、米株式相場は総じて下落。小売株やコンピューター関連株が売られ た。民間調査会社が発表した12月の雇用統計と自動車メーカー各社の12月の自 動車販売実績が低調だったことから、個人消費減速への懸念が強まった。

S&P500種株価指数は前日比ほぼ変わらずで1447.17。ダウ工業株30種平 均は12.76ドル高の13056.72ドルとなった。ナスダック総合指数は6.95ポイン ト低下し2602.68。

米ISMが2日に発表した12月の製造業景況指数は47.7(前月50.8)に低 下、2003年4月以来の最低となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト予想中央値50.5も下回った。

(債券価格)                          12月28日比    利回り
長期国債先物3月物         137.15      +0.34         1.665%
売買高(億円)             5627
10年物289回債            100.26                  1.47(-0.03)
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