米企業のM&A:10-12月は国外投資家による案件が過去最大ペース

2007年10-12月(第4四半期)に発表さ れた米企業を対象とする合併・買収(M&A)で、国外投資家による案件が少 なくとも過去10年で最大の割合に達した。米ドル安が追い風となった。

ブルームバーグのデータによれば、同四半期に発表された米M&A計2305 億ドル(約25兆2110億円)相当の46%が中東のドバイからオランダに至る 外国人投資家によるもので、この比率は集計を開始した1998年以来で最大だっ た。全体額にはアジアや中東の政府系ファンドによる米シティグループなど金 融機関に対する出資分(計179億ドル)は含んでいない。

外国資本の流入は、07年1-6月(上期)に過去最大のペースとなったレ バレッジド・バイアウト(LBO、買収先の資産を担保に資金調達する買収) ブームが信用収縮によって終わりを迎えた国内での低迷を和らげた。ドルは昨 年、対ユーロで10%も下げ、これを機に米企業の買収を進めた国外投資家の関 心は低下する兆しがないと、金融機関関係者らは指摘する。

スイスの銀行、UBSで米M&A担当責任者を務めるリー・レブラン氏は 「2006年と07年上期は、プライベートエクイティ(PE、未公開株投資)会 社がコストの安い借り入れを背景に競い合った」が、現在市場を席巻している のは「強い通貨を持った外国の企業だ」と指摘する。

ドルは昨年11月23日、1ユーロ=1.4967ドルと、1999年のユーロ導入 以来の最安値を付けている。

第4四半期の大型案件には、カナダの大手銀行、トロント・ドミニオン銀 行による米ニュージャージー州の同業コマース・バンコープ買収(85億ドル相 当)や、携帯電話端末最大手、フィンランドのノキアによるナビゲーションソ フトのメーカー、米ナブテク(シカゴ)の買収(81億ドル)が含まれる。

同四半期に国外投資家による米企業買収を最も手掛けたのは、米銀JPモ ルガン・チェースで計364億ドル相当。2位はゴールドマン・サックス・グルー プで353億ドルだった(ブルームバーグ調べ)。

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