日本株は輸出中心に続落へ、米景気や円高、原油高警戒-15000円攻防

大発会の東京株式相場は、3営業日続落と なる見通し。米国で景気に対する先行き懸念が強まったことや外国為替市場で の円高、原油高から、自動車や電機など輸出関連株中心に幅広く売りが先行す るとみられる。先物主導で売りが強まれば、日経平均株価は取引時間中に5営 業日ぶり1万5000円割れとなる可能性もある。終値ベースで1万5000円を下 回れば、11月22日以来となる。

大和住銀投信投資顧問の門司総一郎チーフストラテジストは、「きょうは 米景気先行き不透明感など悪材料一色で、日経平均は1万5000円の攻防とな りそうだ」との見方を示した。門司氏による日経平均の予想レンジは1万4850 円-1万5200円。

シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物3月物の3日清算値は1万4900 円で、大阪証券取引所の07年12月28日の通常取引終値(1万5250円)に比 べて350円安だった。

ISM製造業指数は50割れ

東京市場の連休期間中、米国では景気悪化の兆候を示す経済指標が相次い だ。外国為替市場では世界景気に対する不透明感から円高も進展しているほか、 原油高も米国の金融政策の舵取りや個人消費、企業収益に対する悪材料と受け 取られそう。米国株安、円高、原油高の「3重苦」から、年明けの東京市場で は需要減少と採算悪化を不安視する輸出関連株中心に幅広く売りが増加すると 予想される。

米供給管理協会(ISM)が2日に発表した12月の製造業景況指数は

47.7(前月50.8)に低下。景気の拡大と縮小の境目を示す50の水準を、07年 1月以来割り込んだ。米調査会社コムスコアによると、小売り大手のオンライ ンでの年末商戦は11月1日-12月27日に前年同期比19%増と02年の調査開 始以来で最低の伸びに鈍化。11月の米新築一戸建て住宅販売(季節調整済み) は前月比9%減少した。

一方、外国為替市場では対ドルで急速な円高が進展している。米景気減速 や利下げ観測の高まりからドル売りが強まり、3日のニューヨーク市場ではほ ぼ1カ月ぶりとなる1ドル=108円台を付けた。

なお、米国時間4日には12月の雇用統計の発表も控えている。ブルーム バーグニュースがまとめたエコノミスト調査の予想中央値によれば、非農業部 門雇用者数は7万人増と11月から伸びが減速するとみられている。きょうは 半日立ち会いと取引時間が短いこともあって、雇用統計を前に買い手控えムー ドも強くなりそうだ。

給与明細書作成代行会社のオートマティック・データ・プロセッシング (ADP)エンプロイヤー・サービシズが3日発表した給与名簿に基づく集計 調査によると、12月の米民間部門の雇用者数は4万人増と、11月の17万3000 人増(速報値18万9000人増)から伸びが急減速した。

東京休場中の米ダウは2.3%安

日本株が大納会を終えた後の米国株の累計騰落率(07年12月28日-08 年1月3日の4営業日の動き)は、米ダウ工業株30種平均が27日終値比

2.3%安、ナスダックが2.8%安だった。

中でもバンク・オブ・アメリカのアナリストがインテルの業績見通しの 「実現は難しい」との見方を示したことなどで、業種別ではテクノロジー株の 下落が顕著だった。フィラデルフィア半導体株(SOX)指数は27日終値比

4.8%安。

米主要株価3指数の3日終値はダウ工業株30種平均が前日比12.76ドル 高の13056.72ドル、S&P500種株価指数は前日比ほぼ変わらずの1447.17、 ナスダック総合指数は6.95ポイント(0.3%)安の2602.68。

資源関連には底堅さも

一方、原油や金が最高値を記録するなど国際商品市況は上昇傾向にある。 ニューヨーク原油先物価格は2日、バレル当たり一時100ドルの最高値を付け た。前週の週間の原油在庫が3年ぶりの低水準に減少したとの見方や、アフリ カ最大の産油国ナイジェリアが今月積み荷分から輸出原油の公式売却価格を引 き上げたことが要因となった。3日は小反落したものの、一時100.09ドルの 高値を付けている。

景気が減速する中での原油高は米個人消費などに悪影響を与える半面、ド ル安を背景としてインフレ・ヘッジを目的にした国際商品投資の魅力を高める 側面もある。国際石油開発帝石ホールディングスなどの鉱業株、住友金属鉱山 をはじめとする非鉄金属株、商社株などの資源関連株は、相対的に底堅い動き となる公算が大きい。

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