米国株(2日):ダウ220ドル安、大発会では83年以来の最悪(2)

米株式相場は下落。銀行株やコンピューター 株が売られた。午前に米供給管理協会(ISM)が発表した12月の製造業景 況指数は5年ぶり最大の落ち込みだったことが材料視され、ダウ工業株30種 平均は下落。大発会としては1983年以来の大幅下落となった。

半導体大手のインテルは過去約1年で最大の下げを記録。バンク・オブ・ア メリカ(BOA)がインテルの株式投資判断を引き下げ、投資家は企業の技術 投資が縮小するとの見方を強めた。建機大手キャタピラーやコンピューター大 手IBMも売られ、ダウ平均は1.7%下落した。

S&P500種株価指数は前営業日比21.20ポイント(1.4%)下げて1447.16。 大発会の下落率としては2001年1月2日に記録した2.8%以来最大。ダウ工業 株30種平均は220.86ドル安の13043.96ドルとなった。ナスダック総合指数は

42.65ポイント(1.6%)低下し2609.63。ニューヨーク証券取引所(NYSE) の騰落比率は1対3。

INGインベストメント・マネジメントのストラテジスト、ブライアン・ジ ェンドロー氏はISMの製造業指数の低下について、「リセッション(景気後 退)に陥るとの見方を強めている」と語った。

ISM製造業指数、原油相場

ISMが発表した12月の製造業景況指数は47.7に低下、今年1月以来の50 割れとなり、03年4月以来の最低だった。同景況指数で50は景気の拡大と縮 小の境目を示す。

このほかニューヨークの原油先物相場で一時、バレル当たり100ドルを記録 したことから個人消費が減速し、これまで5年続いた米国の景気拡大期が終わ るとの見方が強まった。

信用市場の損失が金融機関の貸し渋りにつながり、リセッションを引き起こ すとの懸念を背景にS&P500種は07年第4四半期中に3.8%下落、07年の年 間ベースでも3.5%上昇にとどまった。特にS&P500種の採用銘柄のなかでも 金融株が大幅に下落。第4四半期に2.5%下げ、年間では過去17年で最大とな る21%下落した。

インテルが下落。S&P500種に採用されている銘柄のうち、半導体企業で 構成される株価指数は3.7%安と、06年7月以来で最大の下げだった。バン ク・オブ・アメリカのアナリストは、インテルの業績見通しがアナリスト予想 を上回ったことに対し、「実現は難しい」との見方を示した。

同業のアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)やナショナル・セミ コンダクター、LSIも下落。いずれも株式投資判断を「ニュートラル(中 立)」から「売り」に引き下げられた。

ナショナル・シティ

オハイオ州銀行最大手のナショナル・シティが安い。同行は住宅市場での損 失埋め合わせのために四半期配当を49%削減することを明らかにした。証券大 手のモルガン・スタンレーや米住宅金融のファニーメイ(米連邦住宅抵当金 庫)も下げた。

小荷物輸送大手フェデックスは2年ぶり安値に下落。JPモルガン・チェー スが石油価格の上昇や顧客需要の減速は、今年の同社にとって「重大なリス ク」だと述べ、株式投資判断を「オーバーウェート」から「ニュートラル(中 立)」に引き下げた。

一方、原油相場の急騰を背景に、油田サービス会社のシュルンベルジェは上 昇した。オンライン書籍販売大手アマゾン・ドット・コムも高い。シティグル ープがアマゾンのシェアと利益率の拡大を見込み、株式投資判断を引き上げた のが背景だ。

金利先物市場動向によると、1月30日の連邦公開市場委員会(FOMC) 会合でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標が0.5ポイント引き下げられ る確率は26%となっている。残る74%は0.25ポイントの利下げを予想してい る。

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