経済団体首脳が年頭所感:「所得を10年以内に世界最高に」-御手洗氏

経団連、経済同友会、日本商工会議所の経 済3団体トップは1日付で年頭所感を発表した。経団連の御手洗冨士夫会長は、 10年以内に世界最高の所得水準達成を目指すべきだと訴えた。各首脳のコメン ト要旨は次の通り。

御手洗氏:

「日本経済の次なる『躍動の10年』に向けたスタートを切る年にしたい」 「足元ではサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題を端緒とする 国際信用不安の発生と米国経済の減速懸念、原油をはじめとする原材料価格の高 騰などで世界経済の動向が懸念されている」「国内の政治動向にも不透明感が生 じている」

「今必要なのは、国民一人ひとりが豊かな生活を享受できる『希望の国』実 現に、国全体で共有できる明確な目標を設定し、現状の閉塞感を打ち破り、躍動 する日本経済を築いていくことだ」

「今の閉塞感は、成長が足踏みしていることによる面も大きく、いわゆる格 差問題への対応も、全体の規模拡大がなければ限られたパイの奪い合いに陥りか ねない」「今後10年以内に主要国中で最高水準の所得を実現することを目指し、 あらゆる政策手段を結集すべきだ」

経済同友会の桜井正光代表幹事:

「政治は『ねじれ国会』の下、短期的課題や参院選後の政局にとらわれ、新 たな政策形成の仕組みを見いだせずにいる」。このまま政治が停滞し改革が後退 すれば、日本は「国際社会で存在感や魅力が失われていくのではないかと憂慮し ている」「市場主義に立脚した国内諸制度の改革推進に向けたわれわれの強い意 思を示し、政治に対して将来を見据えた強いリーダーシップを求めたい」

小さく効率的な政府の構築に向けて「財政再建に向けた政府の姿勢を明確に し」、「増税なき『2011年度プライマリーバランス(基礎的財政収支)黒字 化』という目標を政権運営の基軸とすることを求めたい」

日本商工会議所の岡村正会頭:

「地域経済や中小企業では、いまだに景気回復を実感できないところが多く、 地域間の格差も目立ってきている」「企業数の99.7%、従業員数の7割を占め る中小企業がイノベーションを起こし、日々の経営を革新し、経営の現場を改善 することが、地域全体の活性化につながる」

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