NY外為(31日):ドルは対ユーロ反発、中古住宅好感-年10%安

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対 ユーロで反発。11月の米中古住宅販売件数が予想に反して増加したため、ドル 買いが膨らんだ。

ドルは先安観の後退から対ユーロで2週間余りぶりの大幅な上昇。対ポン ドでも1週間ぶりの大幅高となった。ドルは今年、主要16通貨のうち14通貨 に対して下落した。住宅不況などに対応するため、米連邦公開市場委員会(F OMC)が利下げを3回実施したことが背景にある。

FXソリューションズのチーフ市場アナリスト、ジョー・トレビサニ氏は 「市場はこれまで、住宅市場底入れをわずかにでも示唆するならどんなもので も求めていた。きょうはそれが得られた」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時2分現在、ドルは対ユーロで前週末比0.8%上 昇の1ユーロ=1.4601ドルと、14日以来の高い上昇率。年間ベースでは 10%下落し、11月23日には1.4967ドルと、1999年のユーロ導入来の最安 値を更新した。トレビサニ氏は2008年1-3月期にドルが1.40ドルまで回 復するとみている。ポンドは対ドルで前週末比0.6%安の1ポンド=1.9842 ドルと、20日以来の大幅安。

ドルは対円で1ドル=111円42銭と、前週末の112円28銭から下落。 一時は12日以来の安値となる111円38銭を付ける場面があった。年間では 6%安。ユーロは対円で1ユーロ=162円69銭と、前週末の165円42銭か ら下げた。年間では4%高となり、8年連続で上昇した。

中古住宅

全米不動産業者協会(NAR)が31日に発表した11月の中古住宅販売 件数(季節調整済み、年換算、以下同じ)は前月比0.4%増の500万戸。ブル ームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は497万戸だった。 前年同月比では20%減少した。10月の中古住宅販売件数は498万戸と、速報 値の497万戸から上方修正された。

商品先物取引委員会(CFTC)によると、ヘッジファンドなど機関投資 家による対ユーロでのドル先物の売り越し幅は25日に終わった週に3万641 枚と、前週の3万1149枚から減少した。5月18日にはほぼ12万枚と過去最 高を記録していた。過去5年の平均は3万5471枚。

三菱東京UFJ銀行の米国コーポレート外為セールス部門のバイスプレジ デント、ロバート・フレム氏は「今年、最も大きな持ち高の1つがユーロ買 い・ドル売りだったが、その持ち高が縮小している」と指摘した。ただ、「こ の日は薄商いのため、値動きが増幅した」との見方を示した。

円の上昇

円はニュージーランド・ドルに対して前週末比1.8%高、対カナダ・ドル では1.9%高。値動きが荒くなったため、円で資金を調達し、高金利通貨で運 用する「円キャリー」取引での利益が減少するとの見方から同取引を解消する 動きとなった。

対円でのドル・オプション3カ月物のインプライド・ボラティリティー (予想変動率)は10.5%と、28日の9.6%から上昇した。

年間ベースで円は対ニュージーランド・ドルで1.9%下落し、7年連続で 下げた。カナダ・ドルに対しては10.3%安。キャリー取引が縮小するとの見 方から円は10月31日以降では主要16通貨すべてに対して上昇している。

金利差

日本の政策金利は0.5%と先進国の中で最も低い。一方、ブラジルは

11.25%、ニュージーランドは8.25%、カナダは4.25%、ユーロ圏は4%。

ブルームバーグがアナリストら42人を対象に実施した調査によると、円 は08年第2四半期末には1ドル=109円まで強含むと予想されている。

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