欧州債(31日):年間で上昇も米国債を下回る-金利見通しで出遅れ

今年の欧州国債相場は上昇したものの、米 国債相場の上昇率を下回り、ユーロ導入以来で最も見劣りする展開となった。欧 州中央銀行(ECB)が政策金利を2度引き上げたのに対し、米金融当局が利下 げに踏み切ったことが背景。

メリルリンチによれば、年初来の上昇率はドイツ国債相場が2%、米国債相 場が8.7%と、欧州の指標であるドイツ国債がユーロ建てとなった1999年以来 で最大の格差となった。ECBがインフレ抑制への取り組みを強調していること から、米国債相場が今後もドイツ国債相場を上回る伸びとなる公算が大きい。

フィマット・インターナショナル・バンケの先物・オプショントレーディン グの責任者、ポール・ベセル氏(ロンドン在勤)は、「金利見通しのため、欧州 債は米国債に遅れを取っている」と指摘。「ユーロ圏政策担当者の経済見通しは 米国より明るく、インフレの方をより懸念している。ECBは来年初めまでは金 利を据え置く公算が大きい」と述べた。

ドイツ10年国債利回りはロンドン時間午後1時20分までに、前週末比1ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇し4.31%となった。年初来で は35bp上げた。同国債(2017年7月償還、表面金利4.25%)価格は前週末比

0.04ポイント下げ99.53。2年国債利回りは前年比5bp上昇し3.96%。31日 の欧州債市場は短縮取引だった。

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