イオンの岡田社長、アインファ統合案反対で結束を-CFS株主説明会

ドラッグストア大手CFSコーポレーショ ンの筆頭株主であるイオンは29日、CFSと調剤薬局最大手アインファーマシ ーズとの経営統合を阻止するため、CFSの株主に対して第1回説明会を横浜市 内で開いた。来年1月22日のCFS株主総会で統合議案を否決に持ち込むため、 株主に対して反対するように直接訴え、委任状の提出を求めていく。

説明会に出席したイオンの岡田元也社長は、株主価値を損なう統合比率や統 合案であることを強調したほか、これまでのCFSの経営も株主を軽視しており、 「ガバナンスも問題がありすぎた」と批判。そのうえで「株主に対する責任をこ こで大きく問うべきではないか」と呼びかけ、統合案否決に向けて結束を求めた。

説明会には約90人が参加し、11人が質問、イオンがCFSをどう立て直す のかなどを問う声があがった。また、CFSの業績はあまりにもひどく、CFS を見捨てないで今後なんとか株価を上げていただきたい、というイオンへの切実 な要望も聞かれ、他の株主からもこうした意見に賛同を表明する拍手が相次いだ。

説明会の終了後には25人前後、出席者の3割近くが委任状を提出した。

株主の一人で横浜市在住の会社員、窪山誠(くぼやま・まこと)さんは約2 年前、株価が700円台のときに購入。説明会終了後に委任状を提出した。窪山さ んは「CFSの業績が悪くなる前に、イオンも大株主としてこれまで何とかでき なかったのかという思いもあるが、とにかくCFSをどうにかしてほしい。CF Sの説明は不十分なところが多くアインファとの統合効果は見込めないと感じて いる」と述べた。

4年前ぐらいに780円ほどでCFS株を購入した市川栄章(いちかわ・しげ ふみ)さんは「基本的にはアインファとの統合は反対だが、CFSの説明会を聞 いてから判断したい」と話していた。

イオンはCFSの株主約3700人に説明会の案内を送付。横浜を皮切りに、 来年1月5日にCFSの地盤である静岡県三島市、翌6日に東京都内と計3回開 く。イオンは統合阻止に向けて12月17日から委任状勧誘に乗り出している。

統合計画の承認には議決権の3分の2以上の賛成が必要。イオンは保有して いる15%に加え、約18%の反対票を集めて3分の1超を確保すれば統合を阻止 できる。

説明会には岡田社長のほか、イオンのグループ企業である食品スーパーのマ ックスバリュ東海の内山一美社長、ドラッグストアのウエルシア関東の松本忠久 副社長も出席した。イオンは、アインファとの統合をやめる代わりに、CFSの ドラッグストア事業はウエルシア関東と、スーパー事業はマックスバリュ東海と それぞれ業務提携すれば収益は改善すると提案している。

イオンに対抗し、CFSも自社の株主向け説明会を予定しており、来年1月 9日に静岡県三島市、翌10日に横浜市で計2回開催する。説明会には石田健二 会長兼社長が出席し、アインファとの統合案に賛成するよう株主に呼びかける。

28日の株価終値は、イオンが前日比28円(1.7%)安の1638円、CFSは 同8円(1.7%)安の469円。

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