米国株(28日):小反発、エネルギー株がけん引-金融株は下落

米株式市場ではS&P500種株価指数や ダウ工業株30種平均が小反発。天然ガス相場の上昇を背景にエネルギー株を 中心に買いが入った。

石油最大手のエクソンモービルは過去8営業日で7日目の上昇。天然ガス 生産で米最大手のコノコフィリップスは3カ月ぶりの高値を付けた。一方、新 築住宅販売件数が12年ぶりの水準に落ち込んだため、シティグループやバン ク・オブ・アメリカ(BOA)、JPモルガン・チェースが朝高から下げに転 じた。S&P500種株価指数のセクター別では金融株指数の下げが最もきつか った。

S&P500種株価指数は前日比2.12ポイント(0.1%)上昇して

1478.49。ダウ工業株30種平均は同6.26ドル(0.1%)高の13365.87。 一方、ナスダック総合指数は同2.33ポイント(0.1%)下げて2674.46。ニ ューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は1対1。

ハートランド・アドバイザーズで30億ドルの資産運用に携わるテッド・ バズラー氏は「エネルギー株が過剰評価されているとはまったく思わない。上 値余地があるのは確かだ。石油に関する長期的な見方は依然として非常に強気 だ」と述べた。

エネルギー株と鉱山株が主導し、S&P500種株価指数は年初から4.2% 上昇。世界的な経済成長が米住宅市場の低迷を補うとの見方が背景にある。石 油関連株への買いでS&P500種のエネルギー株指数は年初から34%高、過 去5年で3倍超に跳ね上がっている。

年初来上昇率

ダウ平均は年初から7.2%高、ナスダックは11%上昇している。

天然ガス先物2月限は2.6%上昇し、12日以来の高値を付けた。原油2 月限は一時、1バレル=97.92ドルと、11月23日に付けた終値ベースの過 去最高98.18ドルにあと1ドル未満に迫る場面があった。

フィラデルフィア・トラストの最高投資責任者(CIO)、リチャード・ シーシェル氏は「エネルギー株は大抵、エネルギー価格の上昇を背景に値上が りするため、市場全体にとって最善のけん引役とは言えない。消費関連株や金 融株がけん引する方が健全だ」と述べた。

S&P500種の金融株指数は0.5%安となり、3日続落。シティやBOA のほか、ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)も下げた。

利下げ観測

追加利下げ観測が高まっているにもかかわらず、金融株は売り優勢となっ た。フェデラルファンド(FF)金利先物相場の動向によると、米連邦公開市 場委員会(FOMC)が2008年1月30日の定例会合でFF金利の誘導目標 を0.25ポイント引き下げ4%に設定する確率は90%と、前日の76%から上 昇。3月18日の会合で3.75%に引き下げる確率は58%と、44%から上昇し た。

11月の米新築一戸建て住宅販売(季節調整済み)は前月比9%減少して 年率換算64万7000戸と、12年ぶりの低水準だった。ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミスト予想の平均(71万7000戸)も下回った。10月 は71万1000戸と、速報値の72万8000戸から下方修正された。

J&Wセリグマンで約200億ドルの資産運用に携わる市場ストラテジスト、 ダグ・ぺタ氏は「住宅市場がどの程度悪くなるのか、市場は見極めに時間がか かっている」と語った。

住宅建設大手のDRホートンとセンテックスを中心に売りが膨らみ、S& Pの住宅建設株は2.5%安。

金融保証株

金融保証会社大手のMBIAとアムバック・ファイナンシャル・グループ がS&P500種構成銘柄の下落率上位に入った。米資産家ウォーレン・バフェ ット氏率いるバークシャー・ハサウェイの金融保証事業参入が明らかになった ことから、売りがかさんだ。住宅ローン担保証券(MBS)の格下げが相次ぎ、 MBIAやアムバックの「AAA」格付けを見直す動きが出ている。年初から MBIAは74%安、アムバックは72%下げている。

金相場は1.3%上昇し、年間ベースでは1979年以来の大幅な上昇率。こ れを背景に産金最大手、カナダのバリック・ゴールドを中心に金鉱山株が上昇 した。

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