パキスタン:28日にブット元首相の葬儀-危うい民主主義回復への道

27日に選挙運動中に暗殺されたパキスタン のブット元首相の葬儀が、28日に行われる。事件後、街頭では抗議活動が起こ り、国内外の首脳から非難声明が相次いで出された。

野党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML-N)を率いるシャ リフ元首相は、来年1月8日に予定されている総選挙をボイコットすると表明す るとともに、ムシャラフ大統領の辞任を要求した。シャリフ氏はイスラマバード で記者団に対し「現在の状況とムシャラフ政権下では、選挙キャンペーンも自由 な選挙も不可能だ」と語った。

総選挙は、米国の支援を受けて民主主義を回復し、核保有国パキスタンでの イスラム教過激派の脅威を回避するための対策の一環だった。アナリストの間で は、ブット元首相暗殺でこの戦略が危うくなったとの見方が出ている。

暗殺後、パキスタン各地でブット元首相の支持者が集結し、暴動が起きてい る。同国の民放ジオ・テレビの映像では、ブット元首相のひつぎが病院から飛行 場に運ばれる際、数百人の支持者が後を追い、パキスタン人民党(PPP)の党 旗を振りながら、「ブット万歳」と叫んでいた。

AFP通信によると、ブット元首相の遺体は、近くに一族の墓があるスック ルに軍用機で運ばれた。夫のアシフ・アリ・ザルダリ氏はアラブ首長国連邦(U AE)のドバイから空路パキスタン入りし、ブット元首相の3人の子供とともに、 軍用機がイスラマバードから出発する前に遺体と対面した。

警察当局によると、ブット元首相が殺害された攻撃では、爆弾と銃撃により 少なくとも16人が死亡、60人以上が負傷した。ブット元首相は2カ月前に事実 上の亡命生活から帰国した直後にも爆弾テロの標的となったが、その際は無事だ った。

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