パキスタン株は下落か-ブット元首相暗殺で政情安定期待打ち砕かれる

今年は記録更新の年となったパキスタン株 相場だが、ブット元首相の暗殺により政情安定への期待が打ち砕かれたことか ら、大幅安で幕を閉じることになりそうだ。

元首相暗殺を受けて27日のフランクフルト証券取引所では、パキスタン最 大の金融機関MCBバンクの株価が4.3%下落。年間ベースで6年連続高となっ ている同国株の指標カラチ証券取引所(KSE)100種指数は上げ幅を縮める可 能性があると、投資家らはみている。同指数は2001年以降これまでに11倍以 上になっており、ブルームバーグが集計している世界90の株価指数のなかで、 上昇率ランキング7位だ。

デルテック・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、グレッグ・ レスコ氏は「短期的なリスクの度合いが高まることになる」と指摘。「投資家 は通常リスクの高まりを感じると、可能な限り売ろうとする傾向が強い」と語 った。

元首相暗殺を受けて27日のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS) 市場ではパキスタン債の保証料が8週間ぶりの大幅高。原油相場も1カ月ぶり の高値に上昇した。ロイター通信によると、同国の学校、企業、銀行には28日 から3日間の休業が命じられた。カラチ証取のウェブサイトに取引の有無に関 する通知は掲載されていない。

27日のKSE100種指数は前日比42.77ポイント(0.3%)安の1万4772.08 で取引を終了。26日には過去最高値を更新していた。

ブット元首相の暗殺は、パキスタンとカシミール地方をめぐり争っている 隣国インドの株式相場にも影響を与える可能性がある。27日のシンガポール取 引所(SGX)では、インドNIFTY指数先物(1月限)が0.9%下落した。

一方、パキスタンがMSCI新興市場指数に占める割合は0.2%と、採用さ れている26の途上国・地域で2番目に小さいため、同国株の下落が新興市場全 体に与える影響は限られる可能性がある。27日の同指数は0.4%の上昇だった。

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