シティなど米大手金融機関、LBO証券一掃へ大安売り-10%値引きも

米大手金融機関のシティグループやゴー ルドマン・サックス・グループ、モルガン・スタンレー、JPモルガン・チェ ースは、買い手が見つからない高利回り債やローン、総額2310億ドル(26兆 1400億円)を一掃するため、額面1ドルに対し最大10セントを値引きしてい る。

ドイツ銀行の米州レバレッジド・ファイナンス部門の責任者ジョン・アイ デンバーグ氏は、「市場はこれらすべてを吸収できる」と述べ、「問題は時期 と価格だ」と続けた。

今年7月以降、金融機関は売れ残り証券の縮小に努め、これまでに32%削 減したが、金融機関はなお、4380億ドルと過去最大規模を記録した今年のレバ レッジド・バイアウト(LBO、買収先の資産を担保にして資金を調達する買 収)に関連した債券をさばくのに苦戦している。サブプライム(信用力の低い 個人向け)住宅ローン関連証券での損失が影響し、高利回り資産に対する需要 が落ち込んでいるのが背景にある。

英銀バークレイズによると、金融機関は一部債券を額面から10%値引き、 ローンについては元本を5%下回る価格で提供している。

ゴールドマンとシティグループを含む銀行団は、今年実施した米地域携帯 電話サービス大手オールテルの買収で、その資金調達手段として起債を計画し たが需要が低調なため中止となり、175億ドル相当の債務を抱えたままだ。

また、米証券取引委員会(SEC)へ提出された文書によるとバンク・オ ブ・アメリカ(BOA)やドイツ銀行、JPモルガンなどの銀行団は来年、米 カジノ大手の米ハラーズ・エンターテインメントの買収で223億ドルを融資す ることになっている。

サブプライム市場の混迷で下半期のLBO実績は1019億ドルと、上半期 の3364億ドルから大幅に減少した。

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