日本株(終了)5日ぶり反落、米住宅低迷で自動車安い-年末特有相場

東京株式相場は5営業日ぶりに反落。あす の大納会を前に持ち高を一方向に傾けにくい中、住宅指標の悪化を背景に米国の 個人消費の先行きが不安視された。トヨタ自動車やホンダなどの自動車株、三菱 UFJフィナンシャル・グループなどの銀行株が安く、三菱商事などの大手商社 株、三井不動産などの不動産株も下落。東証業種別33指数は、28業種が安い。

ソシエテジェネラルアセットマネジメントの中川博善シニアファンドマネー ジャーは、「新しくポジションを持つ投資家が少ない中、昨日までの連騰で利益 確定売りが出やすかった。米住宅価格の動向など、日本株が引っ張られるさまざ まな要因が解決するまで、相場は大きく動かないだろう」と見ている。

日経平均株価の終値は、前日比88円85銭(0.6%)安の1万5564円69銭。 TOPIXは同8.53ポイント(0.6%)安の1499.94。東証1部の売買高は概算 で13億7323万株。東証1部の騰落状況は値上がり銘柄532、値下がり1066。

ケース・シラー指数は算出来の落ち込み

年末特有の閑散相場となった。東証1部の売買代金は1兆5192億円と、前 日に次ぐ今年2番目(半日立会日を除く)の低水準を記録。積極的にポジション を取る向きが少ない中、前日までの3営業日で日経平均が600円超上昇するなど、 急ピッチの上げに対する警戒感があり、薄商いの中で売り圧力が優勢だった。日 経平均は反落して始まった後、一時100円以上下げる場面があったが、その後は 安値圏でのもみ合いが続くなど方向感に乏しい動き。

国内独自の手掛かり材料に欠ける中で、相場の上値を抑え続けたのが根強い 米景気の先行き不安だ。26日に発表された10月の米スタンダード・アンド・プ アーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は、前年同月比で6.1%低下と、 2001年に算出を開始して以来で最大の落ち込みを記録した。ブルームバーグ・ ニュースの事前調査の予想中央値は同5.7%低下だった。同指数は全米20都市 部を対象にしている。

東海東京調査センターの矢野正義シニアマーケットアナリストは、「米住宅 価格が下げ止まらない限り、サブプライム問題は払しょくされにくい」と指摘。 米住宅価格が下げ止まらないと、住宅の時価から住宅ローン残高を引いた分を担 保として融資を行う「ホーム・エクイティ・ローン」が落ち込み、個人消費の鈍 化につながりかねないという。

実際、米国では年末商戦の動向は芳しくない。全米小売業協会(NRF)は、 11-12月の小売売上高を前年同期比4%増と、2002年以来の低い伸びを予想し ている。一方、ディスカウントチェーン大手のターゲットは24日、感謝祭後に 客足が鈍化していることから12月の既存店売上高が前年同期を下回る可能性も あるとの見通しを示した。これを受け、前日の米株式相場は、個人消費の鈍化が 警戒され、サーキット・シティ・ストアーズなどの小売株に売りが先行した。

米個人消費の鈍化懸念から、東京市場では自動車株が軟調に推移。TOPI Xの下落寄与度2位には輸送用機器指数が入り、東証1部の売買代金上位には、 トヨタ自動車、ホンダなどが下げて並んだ。

佐鳥電、JR東海が大幅安、国際航業が大幅高

個別では、メモリ価格の大幅な下落などから08年5月通期の業績予想を下 方修正した佐鳥電機のほか、25日に超伝導リニアモーターカー利用の新たな東 海道新幹線である「中央新幹線」の整備を自己負担で行うと発表した東海旅客鉄 道が大幅安。米国住宅市場の低迷の影響で今期(08年3月期)の業績予想を下 方修正したトプコンはストップ安となった。

このほか、25日に過去の単独決算の自主訂正を発表し違法配当を認めた三 洋電機や、原油高による燃料サーチャージ(燃料費上昇分の上乗せ)負担などか ら今期(07年12月期)と来期(08年12月期)の業績予想を下方修正した近畿 日本ツーリストが下落した。

半面、25日に日本アジアホールディングズが株式公開買い付け(TOB) を実施すると発表し、TOB価格650円にさや寄せする状態が続く国際航業ホー ルディングスのほか、07年11月中間期業績が一転して黒字化したウェザーニュ ーズ、三菱UFJ証券が投資判断を引き上げたサンリオが大幅高となった。

新興3市場は下落

国内新興3市場は下落。ジャスダック指数は前日比0.2%安の72.30、東証 マザーズ指数は同1.3%安の801.21、大証ヘラクレス指数は同1.2%安の

1194.66となった。いずれの指数もプラス圏で推移する場面があり、方向感に欠 けた。

ジャスダック市場では、販売管理費を計画以上に削減し、第3四半期(07 年3月-11月)の営業利益が前年同期比3.1倍となったアルバイトタイムスが 大幅高。東証マザーズ市場では、主力のM&A(合併・買収)助言が好調で、第 3四半期(07年3―11月)の連結経常利益が前年同期比27%増となったGCA ホールディングスが大幅続伸。大証ヘラクレス市場では、日本証券業協会が傘下 のジャスダック証券取引所の株式売却について、大阪証券取引所と協議を進めて いくことを決めたと発表し、大証は反発した。

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