吉野家:ステーキ店のどんに出資-牛肉仕入れなどで相乗効果(4)

牛丼チェーン店などを傘下に持つ吉野家ホー ルディングス(HD)は27日、ステーキチェーン店を展開するどんに出資すると 発表した。第三者割当増資を引き受けて傘下に収め、牛肉などの原材料の仕入れ や物流といった双方の経営ノウハウを補完・有効活用することで相乗効果を発揮 し、事業基盤の強化を図る。

報道資料によれば、どんは吉野家HDを引き受け先として1500万株、総額15 億円の第三者割当増資を実施する。払込期日は来年2月28日で、これにより吉野 家HDは、どん株式34.85%を取得する。

一方、どんは増資で得た資金を来年2月に着工する関西工場(京都市伏見 区)の新設費用や借入金返済に充当する。

どんは、「ステーキのどん」や「しゃぶしゃぶどん亭」といった飲食店を運 営。さらに2005年にステーキ店「フォルクス」と合併し、現在は全国に約200店 を展開している。

ただ、外食市場の縮小や競争激化などから業績不振が続いており、07年8月中 間期で純損益が7億700万円の赤字となり、5億3400万円の債務超過に陥ってい た。

同社は、吉野家HDとの提携で、役員を受け入れるほか、牛肉共同仕入れに よるコスト削減や商品開発や販売促進といったノウハウを共有することで業績回 復を目指す。

第3四半期の純利益39%増

同時に発表した第3四半期(2007年3-11月)累計の連結純利益は前年同期 比39%増の15億円だった。米国産牛肉の輸入再開に伴い昨年9月から牛丼販売を 再開しており、既存店が堅調に推移した。

同期の売上高は同18%増の1163億円、営業利益は約2.6倍の52億円、経常 利益は約2.9倍の62億円だった。

既存店売上高は、牛丼販売を再開して1年が過ぎる9月までは2ケタの増加 となった。ただ、10月と11月は前年実績を下回った。

事業別売上高をみると、牛丼関連事業が前年同期と比べて20%強の増加とな ったほか、10月にらーめん店のアール・ワンを新たに子会社としたその他飲食事 業は約2倍の売上高を計上した。寿司関連事業とスナック関連事業はいずれも前 年割れとなった。

通期予想は据え置き

通期(08年2月期)の連結業績予想は従来予想を変えていない。売上高は前 期比20%増の1630億円、経常利益は同2.1倍の90億円、純利益は同67%増の35 億円を見込む。

配当金は中間期に実施した900円に加え、期末で1100円を予定しており、年 間では2000円となる。

吉野家HD株の終値は前日比1000円(0.52%)高の19万3000円、どんは2 円(0.4%)高の491円。

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