北興化株が大幅続伸、前期利益を増額-電子材料関連と農薬輸出伸びる

農薬や精密化学品の製造・販売を手掛ける 北興化学工業の株価が大幅続伸。電子材料関連原料などファインケミカル製品が 好調だったほか、海外向け農薬輸出も伸びたとして、前期(07年11月期)業績 が、会社計画を上回ったもようと25日に発表した。21日に年初来安値(330 円)を付けたばかりで、足元の堅調な業績を見直す買いが入りやすかった。この 日は一時、前日比23円(6.7%高)の368円まで上げ幅を広げている。

農薬、国内飽和もアジアや中南米好調

北興化の07年11月通期の連結業績は、売上高が前の期比6.3%増の456億 円(従来予想は452億円)、営業利益は同97%増の7億2000万円(同5億1000 万円)、純利益は同3.4倍の7億6000万円(同6億5000万円)となったもよう。 主力のファインケミカル製品が液晶材料向けなどに売り上げを増やした。農薬は 市場が飽和気味の国内では頭打ちだったが、アジアや中南米向け輸出が伸びた。 前期決算は1月17日に発表予定。

同社経理課の布川雅彦氏は、「ファインケミカルの原材料であるスズやマグ ネシウム、原油などの価格上昇が利益圧迫要因となったが、細かな経費削減に努 めたことが奏功し、採算悪化は最低限にとどめることができた」と話した。

農薬については、ポジティブリスト制度の導入に伴い、ヘリコプターを使っ た農薬の空中散布が減っていることが業績のマイナス要因とするが、同制度に対 応する格好で、「粉剤から飛散懸念のない粒剤へ移行が順調に進んでいる」(布 川氏)という。

ポジティブリスト制とは、残留基準の設定されていない農薬が一定量以上含 まれる食品の販売などを禁止する制度のことを指し、2003年に施行された。

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