日本株は小幅続伸へ、原油高受け石油関連に買い-売買低調続く(2)

東京株式相場は小幅続伸する見通し。ニュ ーヨーク原油先物相場が一時バレル当たり96ドルを上回るなど、海外原油相場 の大幅上昇を受け、在庫評価益の増加観測などから国際石油開発帝石ホールディ ングス、新日本石油といった石油関連株に買いが先行しそうだ。もっとも、年末 を控えて国内外で積極的に持ち高を積み上げる大きな材料には乏しく、市場参加 者が減少する中で売買高の低迷は持続、先物主導で方向感を欠く可能性が高い。

いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、「米国株は小動きだったため、ほ とんど材料にならない。年末で薄商いとなる中、中小型株物色が強まるだろう。 日経平均は1万5500円から1万5800円を予想している」という。

26日の東証1部市場の売買代金は1兆4411億円にとどまり、終日立会日と しては今年最低を更新していた。

シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物3月物の26日清算値は1万5735 円で、大阪証券取引所の終値(1万5710円)に比べて25円高だった。

今月初めて96ドルを上回る

石油関連株が上昇しそうだ。26日のニューヨーク原油先物相場では、今月 に入って初めて一時バレル当たり96ドルを上回った。ニューヨーク商業取引所 (NYMEX)の原油先物2月限は、前営業日比1.84ドル(2%)高の1バレ ル=95.97ドルで終えた。米エネルギー省が27日発表する在庫統計が減少する 可能性があるほか、トルコ軍がイラク北部にあるクルド人組織の拠点と思われる 場所を攻撃したことを受け、買いが優勢となった。

米個人消費の鈍さ警戒

半面、米国景気の悪化懸念を受け、トヨタ自動車などの輸出関連株は軟調に 推移する見通し。ディスカウントチェーン大手のターゲットは26日、感謝祭後 に客足が鈍化していることから既存店売上高が前年比最大1%減少する可能性に 言及。これを受け、前日の米株式相場は、サーキット・シティ・ストアーズなど の小売株に売りが先行し、S&P500種の小売株指数採用の31銘柄中で28銘柄 が下げた。

クリスマス明けの米株式相場は市場参加者が少なく、26日は方向感に欠け、 前営業日終値を挟んでもみ合った。この流れを東京株式相場も受けそうだ。米主 要株価指数の終値は、S&P500種株価指数が前営業日比1.21ポイント (0.1%)高の1497.66。ダウ工業株30種平均が同2.36ドル高の13551.69ドル。 ナスダック総合指数は同10.91ポイント(0.4%)高の2724.41。

キヤノンやTHKが上昇公算、エルピダは下落見通し

個別では、07年12月期の期末配当を従来予想比10円増の60円とすると発 表したキヤノンのほか、200万株、60億円を上限とする自己株の取得を決議した THKや、原油調達コストの上昇を受け、東京電力との間で10-12月期の火力 発電用燃料の販売価格を値上げすることで合意した新日本石油が上昇しそうだ。

半面、27日付の日本経済新聞朝刊で、主力製品のDRAM価格が急落して おり、07年10-12月期の連結営業損益は05年7-9月期以来2年3カ月ぶり の赤字となる見通しと報じられたエルピーダメモリが軟調公算。主力の衣料品販 売の低迷で第3四半期(3-11月)の連結純利益が前年同期比39%減となった 三越のほか、米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題の影響で 08年3月期の業績予想を下方修正したトプコンも下落しそうだ。

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