日本の1人当たり名目GDP18位に後退、80年以来最低-内閣府(2)

内閣府が26日午後発表した06年度国民経 済計算確報によると、経済協力開発機構(OECD)加盟30カ国の中で06年 の国民1人当たりの名目GDP(国内総生産)でみた日本の順位が18位と前年 の15位から順位を下げ、6年連続で低下した。統計上、国際比較が可能な1980 年以来、過去最低となった。

日本の06年中の名目GDPは国民1人当たり3万4252ドル。日本のこれ までの過去最高は93年に付けた2位で、3万5008ドルだった。内閣府経済社 会総合研究所の大脇広樹・国民経済計算部長は記者説明で、順位が後退した要 因について、長引くデフレの影響で名目成長率が上昇していないことに加え、 ユーロなどの欧州通貨が円に対して大幅に上昇していることを挙げた。

日本は実質GDPが名目GDPを上回る、いわゆる「名実逆転」が98年以 来続いており、いまだにデフレ脱却を達成していない。一方、その間に他国は 物価上昇を伴う経済成長を実現している。06年の1位はルクセンブルク、2位 はノルウェー、3位はアイスランドの順で、アジアの国では日本以外に韓国が 23位(前年24位)となっている。

06年の日本の名目GDPは4兆3755億ドルで、米国に次ぐ世界第2位の規 模を維持したものの、世界全体のGDPに占める日本の比率は9.1%と前年の

10.2%から低下した。

国民所得は利上げで増加

一方、06年度の国民所得は373.2兆円で、前年度比1.8%増と4年連続で増 加した。このうち雇用者報酬は同1.3%増の263.0兆円と2年連続で増加。家計 などへ支払った利子・配当などの財産所得は、日本銀行による2度の利上げで 利子所得が増加したことにより、同24.1%増の17.1兆円と3年連続で増加した。

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