【個別銘柄】JR東海、日車両、三洋電、Gウィル、日信号、住友化

26日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

東海旅客鉄道(JR東海、9022):8.9%安の103万円と急反落し、東証 1部の下落率5位。25日に超伝導リニアモーターカー利用の新たな東海道新 幹線である「中央新幹線」(通称、中央リニア新幹線)の整備を自己負担で行 うと発表。債務負担を懸念した売りが集まり、一時は101万円まで下げ52週 安値を更新した。費用総額は5兆1000億円の見込み。

日本車両製造(7102):7.4%高の203円と大幅に3日続伸。JR東海が 25日発表した中央リニア新幹線計画に伴う特需の発生が期待された。同計画 では路線建設費と車両費で5兆円を超えると見ており、鉄道車両メーカー最大 手の日車両に、業績寄与を期待した買いが入った。同様の理由で、日本輸送機 (7105)が7.6%高の410円、近畿車両(7122)も3.4%高の334円と物色さ れた。ブレーキシステムやドア開閉装置など鉄道車両用機器を手掛けるナブテ スコ(6268)も3.7%高の1783円と続伸。

三洋電機(6764):11%安の167円と大幅続落し、東証1部で値下がり率 4位。25日に過去の単独決算の自主訂正を発表し、違法配当を認めたことか ら、東京証券取引所が上場廃止の可能性を投資家に周知する監理ポストに割り 当てた。これで不信感が増幅され、売り圧力が強まった。売買高は1億3296 万株に達し、東証1部トップ。

グッドウィル・グループ(4723):ストップ安に当たる3000円(14%) 安の1万8440円で比例配分された。傘下で総合人材サービスを手がけるグッ ドウィルの事業所を現在の約半分に減らすなどと発表すると同時に、今期 (2008年6月期)の業績予想を大幅に下方修正した。経常損益は従来の過去 最高の利益予想から一転して赤字に転落する見通しとなり、業績回復を不安視 した売りが殺到。Gウィルは22日、派遣業務で違法行為を行ったとして、東 京労働局より事業停止命令と改善命令を課すとの通知を受け取ったと発表。こ れを受け25日もストップ安比例配分で終えていた。

日本信号(6741):12%高の630円と大幅高。東証1部の値上がり率ラン キング6位。みずほ証券が25日付で、投資判断を「3(ホールド)」から 「1(強い買い)」に引き上げた。川田博明アナリストは、新信号システムで 総額750億円の受注を確保し、その出荷が来期(09年3月期)以降の業績を けん引するとの考えを示す。

東洋電機製造(6505):7.4%安の315円と大幅続落。交通事業部門で新規 設計要素の多い受注案件が増え、開発費が想定を上回っているとして、2008 年5月期の連結営業利益予想を23億円から12億円に48%減額修正した。売 上高は前期比6.6%増の390億円で据え置いており、コスト上昇で利益率が大 きく悪化することに。

住友化学(4005):3.8%高の975円と3日続伸。サウジアラビア最大の 石油会社サウジ・アラムコとの折半出資会社「ラービグ・リファイニング・ア ンド・ペトロケミカル・カンパニー」がサウジアラビア株式市場に新規株式公 開(IPO)する。これに伴い持ち分変動利益280億円を特別利益として計上 し、08年3月期の連結純利益予想を700億円から850億円に引き上げた。I PO後のラービグ出資比率は37.5%になる見通し。

国際航業ホールディングス(9234):19%高の509円でストップ高買い気 配のまま終えた。日本アジアホールディングズ(東京・千代田区)が、国際航 業HDに対して株式公開買い付け(TOB)を実施すると25日発表。TOB 価格650円にさや寄せする格好となった。買付予定株数は約712万株で、TO Bが成立すれば、日本アジアHDの持ち株比率は32%から51%に上昇する。 買付期間は12月26日から08年1月31日。

市田(8019):26%安の70円と急反落。東証1部の値下がり率トップ。ツ カモトコーポレーション(8025)が実施するTOBの成立を条件に、ツカモト と市田が株式交換で経営統合する。ツカモトが市田の発行済み株式総数の 51%に相当する1620万2000株を1株あたり57円で買い取った後、市田株1 株につきツカモト株0.5株を割当交付する。TOB価格を意識した動き。

近鉄百貨店(8244):3.9%安の221円と反落。一時は217円まで売り込 まれ、11月20日に付けた52週安値に並んだ。25日発表の四半期業績(3- 11月)が天候不順などで減収減益となったことが嫌気された。旗艦の阿倍野 店の建て替えに伴い、建替損失引当金を特別損失として処理するため、通期 (2008年2月期)純利益予想を大幅に下方修正したことや、年間配当をゼロ に引き下げたことも悪材料視されたようだ。

荏原製作所(6361):5.2%高の383円と大幅に3日続伸。老朽化した羽田 工場(大田区羽田旭町)の土地・建物をヤマトホールディングス(9064)に売 却するため約650億円の譲渡益を計上する。従来予想よりも譲渡益が大きくな ったことを理由に通期(2008年3月期)の連結純利益予想を60億円から95 億円に58%増額修正した。

北興化学工業(4992):7.3%高の370円と大幅続伸。電子材料関連原料 などファインケミカル製品が好調だったほか、海外向け農薬輸出も伸び、前期 (07年11月期)業績が会社計画を上回ったもようと25日に発表した。21日 に年初来安値(330円)を付けたばかりで、足元の堅調な業績を見直す買いが 入りやすかった。

住友商事(8053):1.2%高の1629円と4日続伸。世界第2位のウラン埋 蔵国であるカザフスタンの国営資源企業と原子力発電事業で提携すると一部で 報じられ、海外での収益力拡大に対する期待が広がった。共同で事業を行なう と伝えられた関西電力(9503)は午後に下げに転じ、1.5%安の2670円と続落 で終えた。

アサヒビール(2502):1.8%安の1940円と4営業日ぶりに反落。今期 (2007年12月期)の連結営業利益が前期比5%減になる見通しと一部で報じ られた。報道数字が市場予想を下回ったことから、売りが先行した。

オンコセラピー・サイエンス(4564):後場に値を切り上げ、ストップ高 に当たる1万円(11%)高の9万9600円で買い気配のまま終えた。この日取 引開始前に、大塚製薬(千代田区)と結んでいる、がん治療用ペプチドワクチ ンの契約について、大塚製薬が保有する開発・製造・販売権を対象としたオプ ション権利を行使するなどと発表。大塚製薬が新規ペプチドワクチンを追加契 約したことに伴い、収入を受け取るとしている。

セントラル警備保障(9740):2.7%高の1067円と4日続伸。都心部の大 型オフィスビルで常駐警備を受注、第3四半期累計(3-11月)の連結営業 利益は前年同期比17%増の13億円に増大した。今後成長が期待される機械警 備も着実に伸びており、好業績が評価された。

日本マクドナルドホールディングス(2702):1.1%高の1895円と、変わら ずを挟み4営業日ぶりに反発。新メニューの投入や24時間営業の拡大などが 寄与し、2007年12月期の連結純利益は前期比5倍の77億円に増大する見込 みと発表した。従来予想は45億-70億円だった。

エルピーダメモリ(6665):0.8%安の3760円と小幅続落。日興シティグ ループ証券が25日付で、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。

ミニストップ(9946):景品を利用したキャンペーンが奏功して来店客数 が増え、既存店売上高が想定を上回って推移している。第3四半期累計(3- 11月)業績が会社計画を上回ったことから、通期(08年2月期)業績も上振 れするとの見方が強まり、朝方に1.1%高の2020円まで買われ、半月ぶりの 株価水準に戻したが、買いの勢いは弱く、終値は0.1%安の1998円に。

セイコーエプソン(6724):0.8%高の2515円と3日続伸。みずほ証券が 26日付で、投資判断を「4(ウエート下げ)」から「3(ホールド)」に引 き上げた。

トレジャー・ファクトリー(3093):26日、東証マザーズ市場に新規上 場した。公開価格(12万円)の2倍となる24万円まで買い気配値を切り上げ たが、初値は付かなかった。今年最後のIPOのため需給環境が良好なうえ、 好業績も評価されている。同社は関東地方でリサイクルショップの運営を手が ける。

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