トレジャーがマザーズに上場、買い気配切り上げ-今年最後のIPO

リサイクル業を手がけるトレジャー・ファ クトリーが26日、東証マザーズ市場に新規株式公開(IPO)した。公開価格 12万円に対し、午前9時37分現在の気配値は13万8000円。公開株数2800株 を大きく上回る6000株の買い超となっており、売買成立に時間がかかりそうだ。 今年最後のIPOのため需給環境が良好なうえ、好業績も評価されている。

丸三証券エクイティ部の川口弘次次席は「投資家のリスク許容度が落ちてい るため赤字企業に資金が向かいにくいが、同社は利益が出ているため買い安心感 がある」と指摘した。

在庫回転率は業界水準より高い

同社はリサイクルショップの運営を手がける。東京、埼玉、神奈川、千葉の 1都3県に現在26店舗を展開している。独自開発したPOS(販売時点情報管 理)システムで在庫管理を行い、半年以上売れ残った商品は値下げするなどして 在庫回転率を高めている。在庫回転率は年8回と、業界平均の年6回を上回る。 07年8月中間期時点の既存店売上高は前年同期比約2%増とプラスで推移して いる。

今期(08年2月期)の経常利益は前年同期比33%増の2億1100万円を見込 む。「新規出店に加え、一般顧客からの買い取りを増やして利益率を高める」 (野坂英吾社長)という。今期の売上高経常利益率は6.3%の見通し。前期(07 年2月期)は5.8%、前々期(06年2月期)は3.8%だった。

リサイクル品の仕入れは、一般顧客からの買い取りと、古物市場など法人か らの仕入れに分かれる。手数料などが発生する法人取引と比べ、一般顧客からの 買い取りは採算が良い。「ウエブサイトによる告知や出張買い取りに注力して一 般顧客からの買い取りを増やす」(野坂社長)方針だ。

野坂社長は、「物を大事にする人が増えており、個人売買が活発化している ことは追い風だ。まずは関東圏を中心に年間6、7店舗を出店していき、将来的 には全国展開を狙いたい」という。

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