債券相場は下落、米債安や国内株高を受けた売り継続-一時下げ渋りも

債券相場は下落(利回りは上昇)。前日の 米国市場で、金融不安の後退を背景に株高・債券安となった地合いを引き継ぎ 売りが優勢となっている。午後に入って、日経平均株価がやや伸び悩むと、債 券相場は押し目買いで下げ渋る場面があったものの、株価が堅調推移になると、 再び売りに押されている。

新光証券債券ストラテジストの三浦哲也氏は、「米国の金融市場が休み とあって株式に海外勢の買いが入らなかったため、日経平均が午後に入って上 値が重くなった」と指摘。「そのことで、債券は下げ幅を少し縮小する場面が 見られた」と説明した。

東京先物市場で中心限月3月物は、午後の取引開始後は下げ幅をやや縮め て始まった。一時は300円超の大幅続伸となっていた日経平均が伸び悩んだほ か、昼休み中に発表された日銀国債買い切りオペの結果を受けたため。しかし、 株価が堅調地合いに戻ると買いは続かず、その後は136円20銭前後で推移し、 午後2時現在で28銭安い136円21銭で取引されている。

岡三証券シニアストラテジストの坂東明継氏は、「午前中に売りが先行し ていたため、日銀の国債買いきりオペの入札結果を見て、買いを入れてきた投 資家がいるようだ」との見方を示した。

日銀の発表によると、国債買い切りオペ3000億円の結果では、応札倍率が

2.84倍となり、11月7日実施に並ぶ低水準となった。現物債をオペで売却した いニーズがそれほど強くないことが示され、需給の良さが継続するとの見方に つながった。

新発10年債利回りは一時1.575%

現物債市場で新発10年物の289回債利回りは、前週末比1ベーシスポイン ト(bp)高い1.56%で取引開始。その後は徐々に水準を切り上げ、午前10時 20分すぎには2.5bp高い1.575%に上昇し、17日以来の高水準を付けた。そこ では押し目買いが入ったとみられ、利回りの上げ幅を縮め、いったんは1.56% まで水準を戻した。午後2時過ぎは1.57%で取引されている。

株式市場で日経平均は大幅続伸。午後に入って伸び悩む場面も見られたが、 1万5500円前後で堅調な推移が続いている。午前は前週末比326円高まで上昇 する場面があり、米金利上昇とともに円債相場の圧迫要因となっていた。

24日の米国債相場は下落。米株相場が上昇しため、安全資産としての国債 買いが減少した。キャンター・フィッツジェラルドによると、2年債利回りは 前週末比5bp上げて3.24%。10年債は4bp上昇して4.21%付近となった。

(債券価格)                            前週末比       利回り
長期国債先物3月物         136.19       -0.26          1.748%
売買高(億円)             24445
10年物289回債            99.39                 1.57%(+0.02)
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