ゴールドマンCEOの07年ボーナス、ウォール街の記録塗り替える

米証券最大手ゴールドマン・サックス・グ ループのロイド・ブランクフェイン最高経営責任者(CEO)が今年受け取っ たボーナス6790万ドル(約77億4500万円)は、米金融業界のCEOに与え られたボーナスの過去最高記録を塗り替えた。同社はサブプライム(信用力の 低い個人向け)住宅ローン問題のさなか、過去最高益を達成した。

21日付の届出書によれば、ブランクフェインCEO(53)の報酬の内訳は、 現金2680万ドルと、制限付き株式およびストックオプション(自社株購入権) 4110万ドル相当。2006年のボーナスを26%上回った。一方、サブプライム関 連損失の大きかった同業モルガン・スタンレーのジョン・マックCEOやベア ー・スターンズのジェームズ・ケインCEOはボーナスを返上した。

米銀シティグループやメリルリンチを含む金融機関が少なくとも960億ド ルの評価損計上を余儀なくされるなか、ゴールドマンは4年連続でウォール街 の過去最高益を更新。ブランクフェインCEOのボーナスは07年11月期の利 益約2日分に相当する。

幹部あっせん会社ホイットニー・グループのゲーリー・ゴールドスタイン CEOは、「今年は本当に勝敗が分かれた。ゴールドマン・サックスにとって悲 惨な年になりかねなかったのに、過去最高の年になった」と指摘し、ブランク フェインCEOの「功績が認められるのは当然だ」と語った。

一部現金で支給

ブルックリン育ちで、1982年にゴールドマンに金属担当セールスとして入 社したブランクフェイン氏は昨年、ポールソン前CEOの後任に就いた。現在 財務長官を務めるポールソン氏はCEOを務めた最後の3年間のボーナスを株 式で受け取ったが、ブランクフェイン氏には一部現金支給となった。

ブランクフェインCEOの昨年のボーナスは現金が2730万ドルで、これに 1570万ドル相当の制限付き株式と当時1050万ドル相当のストックオプション が加わる。これに給与(60万ドル)を合わせると計約5400万ドルとなり、当 時で過去最高だった。同CEOの今年の給与額は変わっていない。

ゴールドマンは従業員に支払う賃金と諸手当、ボーナスに充てる準備金を 今年は202億ドルと、昨年を23%上回る規模にした。届出書によれば、ゲーリ ー・コーン(47)、ジョン・ウィンケルリード(48)両共同社長が受け取った賞与 (制限付き株式とストックオプションで構成)はそれぞれ4050万ドルと、昨年 の2570万ドルから増えた。現金分は来年明らかにされる。

株式で構成するボーナスでモルガン・スタンレー幹部が受け取った最高額 は、11月に共同社長に昇進したワリド・チャマ氏に提供された890万ドル。も う1人の共同社長のジェームズ・ゴーマン氏の受け取った制限付き株式は798 万ドル相当だった(21日付の届出書による)。

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