今週の米経済:11月の新築住宅販売は減少へ-耐久財受注はプラスか

今週発表の米経済指標では、11月の新築 一戸建て住宅販売が減少となり、米景気を失速させる恐れのある住宅不況が終 わっていない兆しが示されそうだ。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想(中央値)による と、新築住宅販売件数は年率換算71万8000戸と、10月の同72万8000戸を 下回る見通し。9月に記録した同71万6000戸は1996年以来の低水準だった。

米住宅販売は値引きが奏功せず、在庫が膨らむばかりで16年ぶり最悪の不 動産不況に終えんする兆しはない。この低迷が経済全般に波及するリスクが企 業に設備投資を抑制させている様子が別の指標で示される可能性がある。

クレジット・ユニオン・ナショナル・アソシエーション(ウィスコンシン 州マディソン)のチーフエコノミスト、マイク・シェンク氏は「長期にわたっ て、住宅分野では良いニュースがない。この分野の事情が変わるには長い時間 がかかるだろう」と語る。

11月の新築一戸建て住宅販売は商務省が28日に発表する。米住宅不況は、 サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン危機が8月に世界的な信用 逼迫(ひっぱく)につながったことから悪化している。ファニーメイ(連邦住 宅抵当金庫)によれば、今年25%減少した新築住宅販売は2008年にはさらに

8.9%減る見通し。

米国での住宅着工件数は約14年ぶり低水準に落ち込んでおり、06年1月 に付けたピークを48%下回っている。住宅建設の減少は過去7四半期にわたっ て経済成長の抑制要因となってきたが、エコノミストらは同様の状況が08年も 続くと予想している。

こうしたなか、商務省が27日に発表する11月の米製造業耐久財受注額は 前月比2%と、4カ月ぶりのプラスに転じそうだ。ただ、主導するのは変動の 激しい商業用航空機需要の拡大だ。

マリア・フィオリニ・ラミレスの米国担当チーフエコノミスト、ジョシュ ア・シャピロ氏は「民間向け航空機や防衛関連の製品は統計をゆがめることが 多いので、過去3カ月にわたって弱かった受注の詳細に焦点を当てるべきだ」 と指摘する。

ブルームバーグ調査

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日付   発表時刻     経済指標                        予想    前回実績
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12/26    9:00   10月   住宅価格指数               -5.7%      -5.0%
12/27    8:30   11月   製造業耐久財受注              2.0%      -0.2%
12/27    8:30   11月   耐久財(輸送用機器除く)        0.5%      -0.4%
12/27    8:30   12/23  新規失業保険申請件数(万件) 34.0       34.6
12/27    8:30   12/16  失業保険継続受給者数(万人)263.0      264.6
12/27   10:00   12月   消費者信頼感指数             86.5       87.3
12/28    9:45   12月   シカゴ購買部協会指数         51.8       52.9
12/28   10:00   11月   新築住宅販売(万戸)         71.8       72.8
12/28   10:00   11月   新築住宅販売(前月比)       -1.4%       1.7%
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・発表時刻はワシントン時間
・「%」は増減率
・「-」はマイナス
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