米国債(21日):下落、資金入札で信用懸念後退-10年債4.08%

米国債相場は下落。欧米の主要中央銀行 による銀行の貸し渋り対策により、米景気が腰折れを回避するとの見方が強ま り、売りが優勢になった。

米連邦準備制度理事会(FRB)と欧州中央銀行(ECB)は期間35日 のターム物資金入札で総額300億ドルを金融システムに供給した。さらに、資 金入札を必要な限り続ける意向も明らかにした。

バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズの金利ストラテジスト、マシ ュー・ムーア氏は「流動性の供給により、米国債買いの勢いが弱まっている。 年末が近づくにつれ、この問題をめぐる不透明感は薄れるだろう」と述べた。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時8 分現在、10年債利回りは前日比11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイ ント)上昇して4.16%。10年債価格(償還期限2017年11月、表面利率

4.25%)は7/8下落し100 22/32。2年債利回りは8bp上昇の3.18%。

FRBは20日に実施した期間35日の入札(規模200億ドル)の結果を 発表。落札金利は4.67%と、1回目の入札を2bp上回った。これまで2回の 入札で落札金利はいずれも4.75%の公定歩合を下回り、信用収縮の緩和に向 けてFRBの対策が功を奏しているとの見方につながった。FRBはまた、 「短期金融市場での金利上昇圧力に対処するため、必要な限り」、ターム物資 金入札を2週間ごとのペースで実施していく考えも明らかにした。

個人消費

個人消費支出(PCE)のほか、食品とエネルギーを除くコアPCE物価 指数が上昇したことも、追加利下げ観測の後退から国債売りにつながった。

スタイフェル・ニコラスの債券ストラテジスト、ジム・ディマージ氏は 「この指標が国債買い材料でないことは明らかだ。追加利下げのペースが緩や かになる可能性も高まった」と指摘した。

シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(FF)金利先物相 場の動向によると、米連邦公開市場委員会(FOMC)が1月の定例会合でF F金利の誘導目標を0.25ポイント引き下げ4%に設定する確率は78%と、前 日の92%から低下した。3月の定例会合までに3.75%まで引き下げる確率も 39%と、前日の53%から低下した。

PCEは前月比で1.1%増加。過去2年余りで最大の伸びとなった。コア PCE物価指標は前年同月比2.2%上昇と、3月以来で最大。

資金入札

FRBによると、ターム物資金入札の応札総額は約580億ドルと 前回の610億ドルを下回った。

1カ月物ドル建てロンドン銀行間貸出金利(LIBOR)は3bp低下し、

4.87%となったが、FF金利の誘導目標をなお62bp上回っている。1998年 からサブプライム危機が表面化した今年8月までのLIBORとFF金利の差 は平均で12bpだった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE