米国株(21日):続伸、PCEを好感した買い-エネルギー株上昇(2)

米株式相場は続伸。エネルギー株 やテクノロジー株の主導で、3週間ぶりの大幅な上げとなった。朝方発 表された11月の個人消費支出(PCE)が過去2年余りで最大の伸びと なったことを受けて、米景気失速懸念が弱まった。

原油相場が上昇するにつれ、油田サービス大手のシュルンベルジェ などに買いが入り、S&P500種のエネルギー株価指数は指数中で最も 堅調となった。携帯電子メール端末「ブラックベリー」を製造・販売す るカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)は2カ月ぶりの大幅 上昇。12月-08年2月(第4四半期)の売上高がアナリスト予想を上回 る可能性が好感された。百貨店大手メーシーズなど小売株も高い。PC Eがアナリスト予想を上回ったことが買い材料だった。

S&P500種株価指数終値は前日比24.34ポイント(1.7%)上げて

1484.46ポイント。ダウ工業株30種平均は同205.01ドル(1.6%)高の

13450.65ドルとなった。ナスダック総合指数は前日比51.13ポイント (1.9%)上昇し2691.99。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落 比率は5対1だった。S&P500種の24指数すべてが上昇した。

メインステイ・インベストメンツの最高投資ストラテジスト、ビ ル・ナップ氏は「個人消費の底堅さには驚くばかりだ」と指摘した上で、 「リセッション(景気後退)は回避できそうだ」と述べた。

週間ベースでS&P500種は1.1%上昇。テクノロジー企業の好決算 に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)の資金供給が強材料だった。 ダウ平均は同0.8%上昇、ナスダックは同2.1%上げた。年初来ではS& P500種は4.7%高、ダウ平均は7.9%上昇、ナスダックは同11%高とな っている。

PCE

米商務省が発表した11月の個人消費支出(PCE)は前月比で

1.1%増加。過去2年余りで最大の伸びとなった。ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミスト予想中央値は0.7%増だった。前月は0.4% 増で、速報値(0.2%増)から上方修正された。

S&P500種のエネルギー株価指数は前日比2.4%上昇と10指数中 で最も堅調だった。PCE統計を受けて、景気拡大で燃料需要が誘発さ れるとの見方が広がった。

シュルンベルジェは堅調。ニューヨーク商業取引所(NYMEX) で取引されている原油先物2月限は前日比2.25ドル(2.5%)高の1バ レル=93.31ドルで終了した。

石油大手のヘスは前日比9.7%の大幅高。クレディ・スイスのアナ リストはヘスの株価見通しを29%引き上げ103ドルとした。

RIM

携帯電子メール端末「ブラックベリー」を製造・販売するカナダの リサーチ・イン・モーション(RIM)は大幅高。同社が20日発表した 9-11月(第3四半期)決算は、純利益が前年同期の倍以上に膨らみ、 アナリスト予想を上回った。売上高は16億7000万ドルと、前年同期か ら倍増した。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想では、1株利益 62セント、売上高16億5000万ドルが見込まれていた。

ブルームバーグがまとめた調査によると、S&P500種採用テクノロ ジー企業の08年の利益は前年比24%増と予想されている。これは10業 種中で最大の伸び。

米鉄鋼最大手のUSスチールは前日比5.9%上昇。素材株の上げを けん引した。銅の需要が拡大するなか、中国の在庫が減少したことを受 けて、銅相場は5週間ぶりの上げとなった。金相場も上昇。ドルが対ユ ーロで下落したことから金の代替投資先としての魅力が高まったことが 背景だった。銀相場も上昇した。

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