福田首相、27日から訪中-胡国家主席と28日初会談、北京大で講演(3)

福田康夫首相は27日から中国を訪問する。 帰国は30日。町村信孝官房長官が21日午前の記者会見で明らかにした。首相 は28日に胡錦濤国家主席と初めて会談するとともに、温家宝首相にも会う。 同日には北京大学で日中関係に関する講演を行う予定。日本外務省幹部が匿名 を条件に明らかにした。

日本の首相による訪中は2006年10月の安倍晋三氏以来、1年2カ月ぶり。 福田首相は胡主席との初会談で「戦略的互恵関係」の強化を確認したい考え。 日中双方で今秋までの解決を目指したものの実現できなかった東シナ海のガス 田の共同開発問題をめぐり、両首脳の政治的な対応が焦点になる。

両首脳は北朝鮮の核開発問題をめぐり、朝鮮半島の非核化に向けて連携す ることで一致する見通し。地球温暖化対策もテーマになる見込みで、中国側の 立場が注目される。

町村氏は21日午前の会見で、首相は今回の訪中で中国指導者と「日中関係 の展望や東シナ海の資源対策、北朝鮮の非核化、気候変動対策など地域全体、 国際社会全体の課題について率直な意見交換行う」と説明。「今回の訪中が戦 略的互恵関係というものの一層の強化に有意義なものになるよう、成果を期待 する」と語った。

福田首相は11月20日、シンガポールで温首相との初会談で、日中の「戦 略的互恵関係」構築に向けた取り組みを強化することで合意。温首相は07年 中の訪中を強く要請し、福田首相はできれば年内か08年初めに訪中したいと 応じていた。また福田首相は08年の胡主席の来日を招請した。

日中両国政府間には、東シナ海のガス田の共同開発問題が未解決の状態に ある。福田首相は07年12月14日、内閣記者会のインタビューで、自らの訪 中前に解決できるかどうかについて、「そうあってほしい。共に関心を持って 問題解決に当たろうと話した。何とか良い状況が生まれるように努力する」と 語り、訪中前の解決に意欲を示している。

町村氏は21日午前の会見で、「引き続き交渉は続いていると聞いている。 しかし限られた時間、1週間ぐらいでいい報告ができるようになるか分からな い」と述べ、調整がなお難航していることを明らかにした。さらに、「もとも と今年の秋までにということを両国首脳が合意していた。その合意が達成され なかったという意味では大変残念な状態にある。引き続き全力で交渉を行って できるだけ早く答えを出すということでは間違いない」と語った。

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