セルロース系エタノール増産は「大きな賭け」-米農務省エコノミスト

米農務省(USDA)のチーフエコノミス ト、キース・コリンズ氏は、米政府が燃料需要に対応するためセルロース系エタ ノールの利用拡大を計画していることについて、「大きな賭け」であるとの見解 を示した。同氏はUSDAのチーフエコノミストを15年間務め、2008年1月に 退任する予定。

ブッシュ米大統領は19日、エタノールなどの代替燃料の消費量を07年時点 の75億ガロンから2022年に360億ガロンに拡大するエネルギー関連法案に署名 した。原油相場は年初来で50%高騰し、11月には過去最高値を更新。原油高を 背景に、ガソリンに混合されるバイオ燃料の需要が伸びている。

コリンズ氏は20日のインタビューで、代替燃料のうち約200億ガロンは、 木材チップや農産物廃棄物などトウモロコシを原料としないバイオ燃料によって 供給される必要があるとの見方を示した。米国では、トウモロコシがエタノール の主原料となっている。セルロースの加工プラントは商業的な採算性が証明され ていないため、米政府のエネルギー関連法は「途方もなく思い切った法律であ る」との見方を示した。

コリンズ氏は「需要に対応するためには、セルロース系エタノール製造プラ ント1カ所の生産量が5000万ガロンと仮定して400カ所のプラントを建設する 必要がある。この規模のプラントは、実際には、現在建設が進められているプラ ントの一部より大きい」と指摘。プラントは「加工技術が経済的に見合うことが 証明された後に」建設される必要があるが、採算性はまだ証明されていないとの 見方を示した。

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