午前の日経平均は先物主導で荒さ、一時100円超高も-ハイテク株堅調

午前の東京株式相場は、先物主導で日経 平均株価が荒い値動き。小幅高後に一時下げに転じたものの、再び100円以上 値上がりする場面も見られた。米証券決算発表後に外部環境が大きな波乱とな らなかったことで過度な警戒が和らぎ、輸出関連株に買いが先行。中でも京セ ラやアドバンテスト、ニコンといった電機、精密機器などのハイテク株の上昇 が目立つ。

このほか、業種別では新日本製鉄などの鉄鋼株、信越化学工業など化学株 も高い。日経平均は約3週間ぶりに1万5000円を割り込んだ後、一段と下値 を売り込む動きは見られなかった。

大和証券SMBCエクイティ・マーケティング部の高橋和宏部長は、「米 国の年末商戦は懸念されたほど悪くない。予想の範囲内であることから、ハイ テク株は今後収益面での期待が出てきそうだ」と見ている。

午前10時22分時点の日経平均株価は前日比72円97銭(0.5%)高の1 万5104円57銭、TOPIXは003ポイント(0.00%)安の1457.53。東証1 部の売買高は概算で6億438万株。値上がり銘柄数は607、値下がり銘柄数は 967。日経平均は一時33円(0.2%)安の1万4998円まで下げた。

東証業種別33指数の騰落状況では、値上がり業種が15、値下がり業種が 18。輸送用機器、電気機器、情報・通信、鉄鋼、化学が高い。半面、銀行、そ の他金融、保険、不動産は安い。

米ナスダック高も後押し

半導体や電子部品、精密機器などハイテク株が堅調。日経平均の上昇寄与 度では、TDK、京セラ、東京エレクトロン、アドバンテストが上位4銘柄を 占める。20日の米国株市場では、データベースソフト最大手のオラクルが19 日の取引終了後に発表した決算が予想より良く、景気鈍化局面でも情報技術へ の投資が持ちこたえているとの見方から、コンピューター関連株に買いが入っ た。また、バーンスティーンがeベイやアマゾンの利益が競合他社より速いペ ースで拡大する可能性を指摘したことで、両銘柄ともに上昇した。米主要3指 数の中では、ダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数が0.5%以下の上昇 にとどまる中で、ナスダック総合指数は1.5%上げた。

足元のハイテク設備投資や年末商戦は順調に推移し、金融サービス業界以 外の企業利益の伸びが株価の上昇を支える可能性がある。ブルームバーグがま とめた調査によると、アナリストはS&P500種構成銘柄企業が第4四半期に 前年同期比平均2.7%減益になると予想。ただ、格付け会社スタンダード・ア ンド・プアーズ(S&P)の株式アナリスト、ハワード・シルバーブラット氏 は金融機関を除くと、第4四半期の企業利益は前年比11.6%増と見る。

銀行やオリックスは安い、需給懸念も

半面、銀行やその他金融、保険など金融株は安い。銀行株は「米サブプラ イム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題の影響による追加損失懸念がく すぶる中、日本銀行による景気判断の下方修正などもマイナス」(大和SMB Cの高橋氏)とされている。ゴールドマン・サックス証券が投資判断を引き下 げたオリックスと三菱UFJニコスはともに大幅安となっている。

このほか、需給要因も全体相場の上値を重くしている。十字屋証券の岡本 征良投資情報室長は、「上昇で始まったが伸び切れない。3連休前やクリスマ ス休暇から動きが鈍く、きょうは午後にポジション整理の動きも予想される」 との見方を示している。

電通が堅調、大東建は売り気配

個別では、みずほ証券が投資判断を引き上げたヤフーや楽天が上昇。オプ トと提携を強化する電通、HDD事業売却が報道されている日立製作所も高い。

半面、クレディ・スイス証券が投資判断を引き下げた大東建託、大阪支店 で不適切な原価処理が行われていたことが判明した真柄建設がともに急落。子 会社が運営する有料老人ホームにおいて感染症胃腸炎の集団発生が起きたと発 表したニチイ学館も安い。

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