債券相場はもみ合い、2年債入札に向けた売り―3連休前で取引手控え

債券相場はもみ合い。きょう実施の2年国 債の入札に向けたヘッジ目的の売りや3連休前の持ち高調整の動きに圧迫され、 小幅安で寄りついた。株式相場が朝高後に下げに転じると、先物相場が戻す場面 もあったが、取引手控えムードが強く、相場の上値は重い。

JPモルガン証券チーフストラテジストの横山明彦氏は、「長い週末を前に している。また、年始年末休暇を控え海外投資家の動きが鈍くなっているという ことなどから、相場の動きは限定的とみている」と述べた。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比5銭安の136円80銭で寄り付い た。その後はやや値を戻し、3銭高い136円88銭まで上昇した。その後は再び 売りに押されており、午前9時25分現在、10銭安の136円75銭で推移してい る。

現物債市場で新発10年物の289回債利回りは、前日比横ばいの1.52%で取 引を始めた。

日経平均株価は前日比12円75銭高の1万5044円35銭で寄り付いたが、そ の後は小幅に下げて取引されている。

きょう2年債入札、クーポンは0.7%に引き下げか

財務省はきょう、2年債入札(1月債)を実施する。クーポンが2006年9 月に入札された(同年10月発行)249回債に並ぶ1年3カ月ぶりの低い水準と なる見通しだが、日銀の利上げ観測が大幅に後退しており、投資家から一定の需 要が見込めるとの見方が多い。

20日の入札前取引で、1月発行の新発2年債複利利回りは0.73%程度で取 引された。このため、クーポンは前回入札の263回債から0.1ポイント低い

0.7%となる可能性が高い。発行額は前回と同じ1兆7000億円程度。

リーマン・ブラザーズ証券チーフJGBストラテジストの山下周氏は、「前 回債対比で0.1ポイント低いクーポンとなりそうだが、目先の利上げ懸念がない 中では、無難に消化か」との見方を示している。

日銀は20日、金融政策決定会合で、全員一致で現状維持を決定。前回11月 会合まで連続で利上げを主張してきた水野温氏審議委員は利上げ提案を撤回し、 現状維持に転じた。また12月の金融経済月報で、景気の現状判断、先行き判断 をいずれも下方修正した。下方修正は、2004年11月以来、約3年ぶり。

横山氏は、「日銀の現状維持の長期化につながりやすく、買い材料」としな がらも、先回りして織り込んでいたため、前日の相場の反応は「限定的だった」 と説明した。

米国市場では短期債が上昇

20日の米国債市場は短期ゾーンを中心に底堅く推移。1カ月物財務省短期 証券(TB)が上昇。利回りは8月以来の低水準となった。サブプライム(信用 力の低い個人向け)住宅ローン関連証券の損失が拡大するとの懸念を背景に、安 全資産を求める買いが短期債に入った。

もっとも米株相場も上昇。ダウ工業株30種平均は同38.37ドル(0.3%)高 の13245.64ドルとなった。

(債券価格)                          前日比     利回り
長期国債先物3月物         136.75     -0.10     1.700%
売買高(億円)             4685
10年物289回債              99.83              1.52(0.000)

--共同取材:宋泰允、吉川淳子 Editor:Hidenori Yamanaka,Norihiko Kosaka

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