投資家ゼル氏:82億ドル規模の米トリビューン買収完了-上場廃止に

投資家で富豪のサム・ゼル氏は20日、82 億ドル(約9300億円)規模の米メディア会社トリビューン買収を完了した。こ れにより、同社は過去24年にわたる上場企業としての歴史に幕を下ろすことに なる。

ゼル氏は同社の最高経営責任者(CEO)兼会長に就任し、傘下の米紙ロ サンゼルス・タイムズやシカゴ・トリビューンの広告収入が減少するなかで発 生した約120億ドルの負債を引き継ぐ。トリビューン買収は、今月のルパート・ マードック氏による米メディア大手ダウ・ジョーンズ(DJ)買収や昨年の米 新聞大手マクラッチーによる同業の米ナイト・リッダー買収に次ぎ、業界全体 の株価下落の流れのなかで実現した。

消費者や広告主の間では、新聞・ネットワークテレビ局離れが進み、ウェ ブサイトやケーブルテレビへの志向が強まっている。米ガネットに次いで、米 新聞発行で2位のトリビューンは、2006年9月に身売りを検討する可能性があ ることを明らかにする以前、3年間で時価総額の3分の2以上を失っていた。

上場最終日となった20日の米株式市場で、トリビューンの株価終値は前日 比0.91ドル高の33.98ドル。買収提示額は1株当たり34ドルだった。

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