FRB:ターム物資金入札、落札金利4.67%-「必要な限り」継続へ

米連邦準備制度理事会(FRB)は21 日、ターム物資金入札を「必要な限り」、2週間ごとに実施していくと発表し た。入札は短期金融市場の信頼回復を目指す欧米各国中銀による協調政策の一 環。

FRBと欧州中央銀行(ECB)は20日に実施した期間35日の入札(規 模は合計300億ドル)の結果を発表。落札金利は4.67%と、1回目の入札を 2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)上回った。これまで2回の 入札で落札金利はいずれも4.75%の公定歩合を下回り、信用収縮の緩和に向 けてFRBの対策が功を奏しているとの見方につながった。

ベーカー・グループのストラテジスト、ジェフリー・コーロン氏は「これ までの入札は成功しており、主要中銀の全般的な姿勢は適切だと思う。貸し出 しは健全な状態に戻るだろう」と述べた。

FRBとECBにカナダ、スイス、英国を加えた欧米の中銀5行は12日、 協調して信用収縮の緩和に取り組む姿勢を表明。2001年9月11日直後以来の 大規模な協調資金供給方針が打ち出された。FRBはこの時点では、12月の2 回と2008年1月14日と18日の合計4回の入札予定を発表、市場の展開次第で はこれ以降も続けて実施する可能性があるとしていた。

3カ月物のドルLIBOR(ロンドン銀行間貸出金利)と財務省短期証券 (TB)の利回り格差である「TEDスプレッド」は8bp縮小し1.88ポイン ト。年初は35bpだった。

応札減少

FRBによると、応札総額は576億6000万ドル、応札倍率は2.88倍と 前回を下回った。参加金融機関数は73社と、前回の93社から減少した。

バークレイズ・キャピタルの金利ストラテジスト、マイケル・ポンド氏 (ニューヨーク在勤)は「落札金利はさほど高くなく、流動性が枯渇するよう な懸念はない。市場参加者は市場原理に基づいて資金を調達していた」と述べ た。

資金はすべて最低落札金利によって供給される。最低落札金利での応札は 全体の73.40%と、前回入札(規模200億ドル、期間28日)の1.96%を大 きく上回った。

FRBは今回の最低応札金利として、4.15%のオーバーナイト・インデッ クス・スワップ(翌日物フェデラルファンド金利と固定金利を交換するレート、 OIS)を用いた。

ストーン・アンド・マッカーシー・リサーチ・アソシエーツのエコノミス ト、ケン・キム氏は「預金準備を調整し、一時的な流動性不足に対処するとい う面ではFRBの鋭敏さを示す結果だ。追加の資金供給はさほど必要ないと思 うが、供給継続を表明したことは良いことだ」と述べた。

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