日揮株が6日ぶり反発、サウジ向け大型受注で業績安心-採算改善期待

プラント大手の日揮の株価が、6営業日ぶ りに反発している。サウジアラビアで、石油化学製品の基礎原料エチレンを生産 する大型プラントを受注したことを受け、これまで受注が低水準であったことか ら、業績に対する安心感が広がってきた。採算向上などによって、高水準の利益 が維持できるとの見方も一部で出ている。午後1時43分現在の株価は前日比16 円(0.8%)高の1936円。一時は3.4%高の1986円まで上げた。

日揮は20日、米石油大手シェブロンフィリップス・ケミカルと、サウジ・ インダストリアル・インベストメントの共同出資会社であるサウジ・ポリマーか ら、大型石油プラントを受注したと発表した。受注したのはエチレンプラントで、 年間120万トンの生産の能力を誇る。契約納期は2011年中期。

ブルームバーグ・ニュースは17日、サウジ・ポリマーの発表として、日揮 と韓国の建設会社大林産業(デリム・インダストリアル)が、サウジアラビア東 海岸のジュベイル工業地区に建設する大型プラントを受注したとすでに報じてい た。また、20日付の日本経済新聞朝刊も、同様のニュースを報道。日経新聞に よると、日揮の受注額は約2000億円と、同社単独の受注としては過去最大規模 で、2年ぶりの大型案件という。

野村証券金融経済研究所の岡嵜茂樹アナリストは、サウジ向け受注について 「会社と確認は取れていないが、従来から想定されていた内容であり、意外感は ない」とした上で、「前期(07年3月期)から今期(08年3月期)上期にかけ ての受注は低水準であったため、来期(09年3月期)について売り上げは伸び 悩むが、採算の改善などで高水準の利益を持続しよう」(20日付の投資家向け メモ)と指摘した。

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