EUの自動車CO2排出規制:ダイムラーなど独メーカーに厳しい内容

欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委 員会は19日、域内で販売される新車を対象とする二酸化炭素(CO2)排出規 制の新法案を発表した。同法案は、2012年の1キロ走行当たりの平均排出量を 130グラムに抑える目標を設定。「自動車業界に新技術への投資を促す」と説明 した。これを達成できない場合、各メーカーには2012年から1グラム超過につ き20ユーロ(約3300円)の制裁金が課せられる。この額は2015年には95ユー ロに上昇するという。

欧州委は、同法案が成立すれば新技術のコストがかかることから、自動車の 平均価格は1300ユーロ上昇する可能性があるとの見通しを示した。またドイツ のダイムラーやポルシェなどの高級車ブランドは、フランスのプジョーやイタリ アのフィアットなど排出量が少ない小型車との競争に直面することになる。米ゼ ネラル・モーターズ(GM)やトヨタ自動車、韓国のヒュンダイモーターカンパ ニー(現代自動車)など欧州以外のメーカーにも影響を及ぼすとみられる。

ドイツのメルケル首相はベルリンで記者団に対し、同法案について「われわ れは心外に思っている」と述べた上で、「ドイツのメーカーに損失をもたらす産 業政策が策定されている」と語った。同国の自動車メーカーは最大で49%の排 出削減を余儀なくされる見通しだ。

ポルシェの19日の株価終値は2.9%下落。ダイムラーと独BMWはそれぞ れ0.8%と1.1%下げた。

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