東京外為:ドル小動き、米サブプライム損失懸念が重し-113円前半

朝方の東京外国為替市場ではドル・円相場 が1ドル=113円台前半で小動き。米国のサブプライム(信用力の低い個人向け) 住宅ローンに絡む金融機関の損失拡大懸念を背景にドルの上値が重い一方、日 本の低金利継続観測から円買い意欲も乏しいなか、日米の休暇を控えて積極的 な取引を見送る姿勢が強まっている。

みずほ信託銀行資金証券部の金子和広調査役は、「日本は3連休で、海外 もクリスマスが近づき、ポジションもそれなりにきれいになっていると思われ、 ドル・円は大きく上下に振れにくい」と指摘。米金融機関関連の材料にも反応 が鈍く、東京時間の日中は113円台前半を中心にもみ合う可能性が高いとみて いる。

サブプライム関連の損失拡大懸念

米証券大手のモルガン・スタンレーが19日発表した9-11月期決算は、住 宅ローン関連証券への投資で94億ドルの評価損を計上したことが響き、最終損 益が市場予想を上回る赤字となった。

また、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は19日、 米金融保証大手MBIAとアムバック・ファイナンシャル・グループなど、ほ か数社の信用格付けや見通しを引き下げており、サブプライム住宅ローンに絡 む損失の影響が尾を引いている状況があらためて裏付けられる格好となってい る。

一方、米欧の中央銀行が短期金融市場の安定化策を打ち出すなど、当局に よる信用収縮懸念の緩和に向けた措置を背景にドル売り圧力が緩和している面 もある。

欧州銀行連盟(EBF)によると、19日の短期金融市場で3カ月物のユー ロ建て欧州銀行間貸出金利(EURIBOR)が2日連続で低下。米欧中銀の 資金供給が徐々に効果を示していることを背景に、ユーロ・ドル相場は前日の 海外市場で一時1ユーロ=1.4326ドル(ブルームバーグ・データ参照、以下同 じ)と、10月26日以来の水準までドルが買い戻される場面もみられた。

日銀政策は当面据え置きか

そうしたなか、この日は、日本銀行が金融政策決定会合の結果を発表する。 今回の会合では政策金利は据え置かれるとの見方が優勢で、次回利上げは年度 内も困難との観測が強まっている。

日本の金利低迷が継続するとの見通しから、ドル安・円高局面では国内投 資家の円売り需要も出やすく、ドル・円相場は上下に動きづらくなっている。

--共同取材:小宮弘子 Editor: Norihiko Kosaka, Hidenori Yamanaka

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