米国株:下落、小売株や鉄道株が軟調-ターゲットに売り(2)

米株式市場ではダウ工業株30種平 均とS&P500種株価指数が下落。年末商戦の小売売上高が3週連続で 減少したことや、鉄道大手のユニオン・パシフィックがエネルギーコス トの上昇を理由に利益見通しを引き下げたことが嫌気され、小売業者や 鉄道会社を中心に売りが出た。

米ディスカウントチェーン2位のターゲットや百貨店大手メーシー ズが下げ、小売り株価指数の下落につながった。米民間調査会社ショッ パートラックRCTは冬の悪天候やガソリン価格の上昇で小売売上高が 落ち込んでいると指摘した。

ユニオン・パシフィックは8月以来の大幅な下げ。レストラン・チ ェーンを展開するダーデン・レストランツは決算がアナリスト予想を下 回ったことから売りを浴び、上場以来で最大の下げを記録した。

S&P500種株価指数終値は前日比1.98ポイント(0.1%)下げて 1453ポイント。ダウ工業株30種平均は同25.20ドル(0.2%)安の

13207.27ドルとなった。ナスダック総合指数は4.98ポイント(0.2%) 上昇し2601.01。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は14 対15だった。欧州の主要株価指数は下落、一方、アジアの主要株価指数 は総じて上昇した。

マニング・ナピアー・アンド・アドバイザーズで約150億ドルの資 産運用に当たるクリスチャン・アンドリーチ氏は「小売り関連のニュー スはそれほど良好ではない」と指摘。「小売株が売られているのは確実 だ。今年の年末商戦の旗色は悪そうだ」と述べた。

小売株が軟調

エネルギー価格の上昇や住宅価格の低下で個人消費が縮小するなか、 今年の年末商戦の小売売上高はここ5年間で最悪となるとみられている。

この日の下落でS&P500種指数の年初来での上昇率は2.5%に低下。 一方、ダウ平均は年初来6%高、ナスダックは同7.7%上昇している。

ターゲットは前日比2.7%安、メーシーズも下げた。ショッパート ラックRCTの発表によると、今月15日までの1週間の小売売上高は前 年比で0.4%減少した。

S&P500種の小売株価指数は前日比1.1%下落。構成31銘柄のう ち23銘柄が下げた。同指数は年初来では18%下落している。

ユニオン・パシフィックも安い。同社は1株当たり利益見通しを

1.70-1.80ドルと、10月時点の同1.90‐2ドルから下方修正した。ブ ルームバーグがまとめた調査の予想平均は同1.98ドル。

ダーデン・レストランツは前日比21%下落。同社が発表した07年 9-11月(第2四半期)利益はアナリスト予想を下回った。同社はまた、 通期の利益見通しを下方修正した。

「非常に弱い」景気

米リッチモンド連銀のラッカー総裁は住宅市場の低迷が続くなか、 「米経済成長は今後数カ月間も非常に弱いものになるになるだろう」と の予想を示した。

証券大手のモルガン・スタンレーは前日比4.2%高。同社の9-11 月期(第4四半期)決算は最終損益が市場予想を上回る赤字となった。 住宅ローン関連証券への投資で94億ドルの評価損を計上したことが響い た。ただ同社は中国の政府系投資ファンド(ソブリン・ウエルス・ファ ンド、SWF)、中国投資公司から50億ドルの出資を受けたと明らかに した。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は米金融 保証大手のMBIAとアムバック・ファイナンシャル・グループの信用 格付け「AAA」について、いずれもアウトルックを「安定的」から 「ネガティブ」に引き下げた。これが悪材料となりMBIAは前日比

2.5%安で引けた。一方、アムバックは一時、前日比8.8%安まで売り込 まれたもののその後反発し、前日比プラスで引けた。

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