新日鉄・住金・神鋼:相互出資拡大-新日鉄が住金の筆頭株主に(2)

新日本製鉄と住友金属工業、神戸製鋼所は19日、 3社間の提携強化を図るため、2007年度末までに相互に追加出資すると発表した。鉄 鋼原料価格の大幅な高騰が見込まれるなか、国内ではJFEグループ、海外では欧ア ルセロール・ミタルに対抗するため連携を強化するのが狙いとみられる。特に新日鉄 と住金は相互に1000億円規模の追加出資を行い、新日鉄は住友商事を抜いて住金の筆 頭株主となる。

3社は10月末、住金が和歌山製作所に建設する新高炉が2012年に稼働するのに 合わせ、鉄鋼半製品を融通しあうなどの連携強化を進めるため、相互出資の拡大を検 討すると発表済みで、このほど詳細がまとまった格好だ。

この日、都内で会見した新日鉄の増田規一郎副社長は「基幹設備の相互補完など 踏み込んだ連携を円滑に進めるには信頼感の醸成のためにも、連携施策に見合った株 式の追加取得が必要と判断した」と説明。また、ミタルなどからの買収に備えた安定 株主づくりが主眼ではないものの「結果としてそのような効果はある」と加えた。

新日鉄、住金との連携強化で500億円以上の増益効果

新日鉄と住金は、相互に1000億円分の株式を追加取得することになる。これによ り、新日鉄の住金への出資比率は5.01%から9.4%に増え、住金から新日鉄への出資 比率も1.81%から4.1%となり、事業会社として最大の株主となる。

新日鉄と神鋼は相互に150億円の株式を追加取得、新日鉄の神鋼への出資比率は

2.05%から3.4%、神鋼の新日鉄への出資比率は0.41%から0.8%となる。

住金と神鋼も相互に150億円の株式を追加取得、住金から神鋼への出資比率は

2.05%から3.4%、神鋼から住金は1.71%から2.4%となる。

新日鉄と住金が相互に巨費を投じて株式を追加取得する背景について、新日鉄は 「住金との提携拡大により経常利益ベースで年間500億円以上の増益が見込めるた め」(増田副社長)と強調。住金は「ステンレス事業の統合など過去からの連携効果 に見合った金額とした」(本部文雄・副社長)としている。

新日鉄の株価終値は前日比1円(0.2%)高の617円、住金は同2円(0.4%) 安 の449円、神鋼は同2円(0.6%)安の340円。

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