【個別銘柄】不動産、ドコモ、日化薬、テアトル、SUMCO、東和銀

19日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは次の通り。

不動産株:TOPIX不動産業指数は12日から19日までの6営業日で

14.3%下落。33ある東証業種別指数の中で下落率1位。個別銘柄では飯田産業 (8880)が6.6%安の717円、明和地所(8869)が3.4%安の1038円まで下げ、 ともに年初来安値を更新した。建築基準法の改正による住宅投資の落ち込みが長 期化し、関連企業の収益に悪影響を及ぼすとの見方が強まっている。

3大金融グループ株:みずほフィナンシャル・グループ(8411)が1.3%安 の52万9000円、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が1.1%安の 1031円、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が0.1%安の82万9000円と いずれも反落。クレディ・スイス証券が18日付で、みずほFGと三菱UFJの 投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に上げ、三井住友FGに ついては「アウトパフォーム」を据え置いた。また19日付の産経新聞は、米サ ブプライム対策基金への出資協力を大手邦銀が求められていることに関し、三井 住友Fが応じない方針を固めたと報道。負担回避を好感する動きもあって午前は 買い優勢だったが、取引終了にかけて下げに転じた。

NTTドコモ(9437):1.7%高の17万9000円と反発。米アップルが欧米 で販売している携帯通信端末「iPhone(アイフォン)」の日本市場への投 入に向け、ドコモとアップルが交渉に入ったとの一部報道を材料視。JPモルガ ン証券のアナリスト、佐分博信氏は、ドコモがアイフォンを販売することになれ ば「加入者に対するドコモの魅力を高めることに大きく寄与する」との見方を示 している。

松下電器産業(6752)、日立製作所(6501)、キヤノン(7751):松下は

0.9%安の2225円、日立は1.2%安の775円、キヤノンは0.6%安の5400円と、 いずれも小幅下落。19日付の日本経済新聞朝刊が、3社が薄型パネル事業で包 括提携する方針と報じたものの、市場では新味に乏しい内容との声が聞かれた。 みずほインベスターズ証券調査部の大澤充周シニアアナリストは、「市場の地合 い全般が良ければ、再編期待をはやして3社の株価が上昇したかも知れない」も のの、さえない相場環境の中で材料視もされにくかったと見る。

日本化薬(4272):ストップ安に相当する100円(11%)安の792円で比例 配分された。東証1部の値下がり率ランキング1位。光学機能性フィルムの販売 が落ち込んだことを主因に2007年11月中間期と通期(2008年5月期)の業績 予想を減額修正したため、これを嫌気した投資家の売りが膨らんだ。

東京テアトル(9633):5.6%高の228円と大幅続伸。東証1部の上昇率で シンキ(8568)、グリーンホスピタルサプライ(3360)、シルバーオックス (8024)、東建コーポレーション(1766)、日特建設(1929)に次ぐ6位。不動 産関連事業で来期以降に予定していた大型物件が前倒しで計上できたことを理由 に、18日に通期(2008年3月期)業績予想を上方修正。連結経常利益は当初減 益を見込んでいたが、増益に転じる見通しで、利益水準の上振れが好感された。

SUMCO(3436): 3.1%安の3160円と反落。野村証券金融経済研究所 の御子柴史郎アナリストは19日付の投資家向けメモで、足下のSUMCOのウ エハー価格は安定的に推移しているとしながらも、「メモリーメーカーの業績悪 化を受け、08年1月の価格改定では200ミリ、300ミリウエハーともに価格が5 -10%程度下落する可能性が高い」とし、来期以降の業績への影響に懸念を示す。

きもと(7908):3.4%高の847円と4日続伸。849円まで上昇し、2006年 10月4日以来、約1年2カ月ぶりの高値を付けた。車載位置情報(カーナビゲ ーションシステム)や携帯ゲーム機などに使われるタッチパネル用のハードコー ト・フィルムの需要が世界的に拡大している。きもとのシェアは圧倒的なことか ら、市場拡大を享受して業績を伸ばすとの見方が広がった。

日東富士製粉(2003):1.7%高の350円と続伸。今秋に小麦粉価格を10% 値上げしたことが奏功、販売管理費の抑制もあり、2008年3月期の業績予想を 上方修正した。営業利益が2けた増益となることを評価した買いが集まった。

ACCESS(4813):2.9%高の54万円と続伸。ブラウザを中心に複数の アプリケーションを手掛ける強みから、足元でロイヤリティ単価が上昇傾向にあ ることが評価された。営業費用の管理体制の厳格化も進めており、業績予想の信 頼性が改善していると受け止められた。大和総研は18日付で、投資判断を「2 (アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げ、目標株価を83万-84 万円と設定。

クレハ(4023):3.3%高の557円と反発。前日の取引終了後、米国で約1 億ドル(約113億円)を投じ、高機能樹脂「ポリグリコール酸樹脂(PGA)」 の工場建設の計画を発表、大型投資によって業容拡大につながると期待された。

東和銀行(8558):6.0%安の125円と反落。同行の上層部が2002年に、株 価上昇を狙って行員600人に自社株を一斉に購入するよう指示していたことが分 かったと、19日付の読売新聞朝刊が報道。市場関係者の間では、コンプライア ンス(法令順守)面での意識の低さを指摘する声も聞かれた。

川崎重工業(7012):1.9%高の322円と6営業日ぶりに反発。メリルリン チ日本証券が18日付で、投資判断を「買い」、目標株価450円で新規に調査を 開始した。

ソディック(6143):9.7%高の586円と急反発。東証2部の上昇率3位。 発行済み株数の4.68%に相当する250万株、金額にして20億円を上限に自社株 買いを実施すると18日に発表した。実施期間は19日から2008年1月31日。

ダイユーエイト(2662)、カナレ電気(5819):ダイユー8が3.6%高の 725円、カナレ電は3.8%高の1516円。東証1部に25日付で指定替えすると18 日発表したことを受け、投資家層の拡大を期待した買いが膨らんだ。両社とも指 定替えに伴う公募・売り出しを実施しないため、1株価値の希薄化や株式需給の 悪化が発生しないことも安心感をもたらした。

ファミリーマート(8028):1.2%高の3380円と続伸。サービスの徹底や商 品力の強化から、既存店売上が回復傾向にある。夏場以降の伸びが加速しつつあ ることから、2008年2月期業績への期待感が高まった。UBS証券では18日付 で、投資判断を「中立」から「買い」へ引き上げた。

象印マホービン(7965)7.3%安の380円と急反落。11月28日に付けた400 円を下回り年初来安値を更新、一時は350円まで売られた。原油をはじめ原材料 価格が想定以上に高騰して仕入れコストが上昇したほか、国内メーカーとの競合 激化で粗利益率も悪化している。2007年11月通期の連結営業利益は、前の期比 28%減の20億円にとどまったもよう。従来予想は25億円で、20%の悪化となる。

日本コンピュータグラフィックス(4787):5.6%高の13万1000円と反発。 親会社の昭文社(9475)が株式交換方式での完全子会社化を発表。2008年4月 1日にNCG1株に対し、昭文社150株を割り当てる。前日終値ベースでの理論 株価13万7550円にさや寄せする動きで、昭文社も1.3%高の929円と反発。

あらた(2733):14%高の286円と大幅続伸。TOB(株式公開買い付け) による自社株買いの結果を発表、発行済み株式の約5%にあたる406万株の応募 があり、その全てを買い付ける。買い付け総額は約12億円。流通株式数の減少 につながり、需給面での追い風とみた投資家による買いが膨らんだ。

パレモ(2778):6.9%安の624円と大幅に4日続落。下半期は気温の高い 日が続いたために秋・冬商戦が苦戦、既存店売上高は前期比8%減と会社側の目 標値(5%減)を3ポイント下回る見通しとなった。これを受けて同社は、2008 年2月通期の営業利益予想を17億円から13億円に27%減額。前期比では、 37%の減益となる見通し。

西松屋チェーン(7545):0.4%安の1290円と小反落。2008年2月期の第 3四半期までの9カ月累計(07年3-11月)業績が18日に発表され、営業利益 ベースから減益に落ち込んだ。気温低下の遅れで、冬物衣料の立ち上がりも苦戦 している。ただ、直近の株価急落でPERなど投資指標面から割安感が出ていた ため、昨日付けた年初来安値(1260円)から戻りを試す買いもみられ、3.0%高 の1334円まで上昇する場面もあった。

ウィーヴ(2360):7.7%安の2万2700円と大幅に3日続落。予定していた海 外番組販売売り上げが来期に持ち越され、07年12月期の売上高が9000万円 (1.8%)減少する見通しとなった。これにより連結経常損失は1億円と、前回予 想から3000万円赤字幅が拡大する見込み。

平和堂(8276):1.4%安の1940円と反落。滋賀県を中心にスーパーマーケ ットを展開。消費者の間で生活防衛的な購買行動が広がり、既存店売上高が前年 実績を下回って推移。2008年2月通期の業績下振れ懸念から、売りが優勢。

三井松島産業(1518):原油価格の高騰で代替エネルギーの需要増加の可能 性に注目が集まる中、フィデリティ投信など外資系の投資信託が相次いで大量保 有している事実が明らかになっている。このところ売買を伴う形で上昇基調にあ り、この日も一時は7%高の305円と12日に付けた年初来高値に並ぶが、午後 に値を切り下げて終値は4.6%安の272円。

太陽工機(6164):ジャスダック市場にこの日新規上場。初値は公募価格と 同値の1400円。公募価格に割高感はないが、業態としての新鮮味がないことや 投資家の関心がジャスダック・ネオに向かっているとの見方があり、終値は 1304円。自動車部品などの仕上げ工程で使用される研削盤の製造販売を行う。

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