ホンダ:今年の世界販売は四輪・二輪車とも6%増に-海外が拡大(4)

国内2位の自動車メーカー、ホンダは19 日、2007年の四輪車世界販売が前年比6%増の376万台、二輪車販売は同6% 増の1338万台の見込みと発表した。四輪車は主力の米国で順調に拡大している ほか欧州や中国で急増するなど、海外主要地域が軒並み過去最高を更新すること が寄与する。

ホンダの福井威夫社長が19日、都内で会見し明らかにした。07年の国内販 売は四輪車が同12%減の62万台と3年連続の前年割れとなるほか、二輪車も同 6%減の33万台の見込み。四輪車販売が2けたのマイナスになったことについ てホンダの近藤広一副社長は「新型車がなかった軽自動車が全体を押し下げた」 と述べた。福井社長は会見で来年、国内市場に4機種の新型四輪車を投入し、て こ入れを図る考えを示したが、具体的な販売目標は明らかにしなかった。

海外の主要地域別の四輪車販売動向は、米国が同3%増の155万台、欧州が 同23%増の38万台、アジア・大洋州が同9%増の34万5000台、中国が同29% 増の42万台といずれも過去最高となったもよう。この勢いは08年も継続し、米 国が前年見込み比3%増の159万台、欧州で同11%増の42万台、アジア・大洋 州が同20%増の41万5000台、中国で同17%増の49万台をそれぞれ計画してい る。

また、07年の四輪車販売が前年比30%増の11万8000台と大幅増となる見 込みの南米では、7月に能力を倍増したばかりのブラジル工場を来年8月をめど にさらに2割増強し、年産12万台とする計画を明らかにした。また二輪車事業 に関しては、最大市場のアジア向けに従来比で最大15%の燃費を向上した排気 量100CCクラスの新開発エンジンを搭載した新型車を順次投入するとしている。

ハイブリッド販売比率目標10%を正式表明

一方、環境への取り組みでは、エンジンとモーターを併用して走行するハイ ブリッドカーで、09年に新型専用車を投入し、世界で年間20万台の販売を計画 しているほか、その後1年以内に今秋開催の東京モーターショーで初公開したス ポーツタイプのハイブリッドカーも商品化する。既存のシビックハイブリッドカ ー仕様を加えた品揃えの強化で「2010年ごろの総販売台数の10%程度がハイブ リッドになるものとイメージしている」(福井社長)とあらためて表明した。

福井社長は10月24日、東京モーターショー会場でブルームバーグの取材に 対し、ハイブリッド車の販売比率を2010年までに10%に引き上げる計画を明ら かにしている。

燃料電池車では11月発表の新型車「FCXクラリティ」をまず08年夏に北 米で、同年秋に日本でリース販売する。また、次期排ガス規制をクリアする新開 発の低公害ディーゼルエンジンを、欧州で08年にアコードから搭載を開始する のをはじめ、09年には北米、日本でも搭載車を投入する。

このほか、高級車ブランド「アキュラ」専用の開発施設を新設する計画を明 らかにした。ホンダは06年4月に四輪車の開発体制をホンダとアキュラのそれ ぞれのブランドに分離したが、今回新たに専用開発棟を設けることで「各々のブ ランド個性を明確に打ち出す開発体制をさらに強化する」(福井社長)との考え。 アキュラ専用の開発施設は現在、栃木県さくら市に建設中の新研究所内に設ける。

新研究所にはアキュラ専門棟のほか、高速や市街地などさまざまな走行を想 定したテストコースなども併設し、09年から一部で稼働を始める。新研究所の 関連投資は総額480億円を見込んでいるという。

普通乗用車「インスパイア」を全面改良

ホンダは同日、普通乗用車「インスパイア」を4年半ぶりに全面改良し、21 日に発売すると発表した。価格は330万-390万円で、月500台の販売を計画し ている。今回の改良で5代目となる新型インスパイアは先代と同様に北米向け 「アコード」をベースに開発し、ボディサイズ、エンジン排気量ともに先代より も拡大し、居住性、走行性能を高めたのが特徴。

新型インスパイアの全長は先代に比べ85ミリ伸ばした4940ミリと、ホンダ の最上級モデル「レジェンド」よりも10ミリ長いほか、全幅で25ミリ、全高で 20ミリそれぞれ先代よりも大きくした。またエンジンは排気量を先代の3.0リ ットルから3.5リットルに拡大。また走行状態に応じて稼働するシリンダーを制 御する気筒休止システムを改良し、これまでの6気筒と3気筒との2パターンの 切り替えに4気筒で稼働するパターンを追加し、走行、燃費性能を向上した。

ホンダの株価19日終値は前日と変わらずの3690円。

--共同取材:上野きより Editor:Hideki Asai、 Masashi Hinoki

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