債券相場は午後も堅調、国内株安受け一時上昇幅拡大-1.50%まで低下

債券相場は堅調(利回りは低下)。前日の 米国市場で、住宅不況が続くとの見方から米国債相場が続伸した地合いを引き 継いでいる。午後に入って日経平均株価が再び下げに転じたことで、上げ幅を 拡大する場面があった。

興銀第一ライフ・アセットマネジメントのエグゼクティブファンドマネジ ャー、山崎信人氏は、先物相場の動きについて「日本株が午後に入り下げ幅を 広げたために、上昇している」と語った。

東京先物市場の中心限月3月物は、前日比10銭高の136円75銭で始まっ た後、午前9時40分前後には136円90銭まで上昇した。その後、株価が上昇 に転じたこともあり、いったんは伸び悩んだが、午前は19銭高の136円84銭 で引けた。

午後に入ると、日経平均が下げ幅を拡大させたことで、上値を切り上げ、1 時半前後には29銭高い136円94銭まで上昇した。

現物債市場で新発10年物の289回債利回りは、午後1時半前後に、前日比 3ベーシスポイント(bp)低い1.500%まで低下した。これは12日以来、1週 間ぶりの低水準。その後は2bp低い1.51%で推移している。

日経平均株価は、午後1時42分現在、前日比63円25銭安の1万5144円 61銭で取引されている。午前は小幅に反発して取引を終えていた。

日銀決定会合結果待ち、福井総裁の発言内容も注目

円債市場は、あすの日本銀行金融政策決定会合の結果や、その後に会見が 予定されている福井俊彦日銀総裁の発言を控え、「様子見ムードが強い」(み ずほ証券・落合昂二シニアマーケットアナリスト)との指摘があった。

市場には、決定会合結果に対する「市場の注目度は高くない」(岡三証券・ 坂東明継シニアストラテジスト)や、「票決が8対1なのか9対0なのか市場 の関心を集めているが、結果的に市場のインパクトはそれほどない」(みずほ 証券の落合氏)といった声も聞かれた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)の藤井知子・日本チーフエコノミスト 兼スストラテジストは、「福井総裁が短観(企業短期経済観測調査)を見てど うコメントするのか。景気判断で慎重になる可能性があるかもしれない。日銀 はスタンスを変えたくないので、悲観的な発言はしないだろうが、明るい話や タカ派的な話はできにくいだろう。その辺のトーンを見極めたい」と語った。

(債券価格)                          前日比     利回り
長期国債先物3月物         136.82        +0.17      1.694%
売買高(億円)              34079
10年物289回債             99.91                1.51%(-0.02)
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