ジャスダック:ボンベイ証取と相互上場軸に提携へ-NEOに誘致(3)

ジャスダック証券取引所がインド最大のボ ンベイ証券取引所と年明けにも提携で合意する見通しだ。企業の相互上場が柱で、 インドの情報技術(IT)など先端技術企業を8月に新設した新市場NEOに誘 致する。取引高低迷で業績が悪化する中、新興市場としての独自性を強調しなが ら、海外証取との提携をさらに拡大して取引所間競争での勝ち残りを目指す。

筒井高志社長が18日、ブルームバーグ・ニュースのインタビューに答えた。 今月上旬にボンベイ証取のラジニ・カント・パテルCEO(最高経営責任者)と 会い「今は先方からの回答を待っている状態」と述べた。将来、資本提携に「発 展する可能性はあるが、まずは業務提携を優先する」という。上場には株式と同 等の機能を持つ円建て証券の「日本型預託証券(JDR)」を活用する。

売買高が5割減少

ジャスダックは、株価低迷で投資家離れが続く中、成長著しいインド企業へ の投資機会を提供して市場を活性化する狙いだ。筆頭株主の日本証券業協会によ る保有株の売却検討を背景に国内証取との統合議論が進んでいるが、市場運営会 社の社長として筒井氏は、単独での運営方針を強調したことになる。日証協は大 阪証券取引所と統合するか現状維持かを27日までに判断する予定だ。

ジャスダックは、2007年上半期(4-9月)の1日平均売買代金は前年同 期比54%減の384億円と低迷し、中間純損益が14億6000万円の赤字に転落し た。現在の上場企業977社のうち2社にとどまるNEO市場の拡大を収益低迷の 打開策に掲げている。米ナスダック、韓国取引所、中国の深セン証券取引所とい った海外取引所との提携も進めている。

アジア最古の市場に4800銘柄上場

ボンベイ証取は1875年に創設されたアジアで最も古い市場で、現在の上場 数は4867銘柄とジャスダックの5倍。代表的な株価指標はSENSEX(セン セックス)30。インドでは92年に開業した電子取引専門のナショナル証券取引 所が売買代金でボンベイ証取の2倍規模に急成長しており、ボンベイ証取はシス テムのアップグレードと合わせ市場シェアの巻き返しを狙っている。

一方でジャスダックは、ナショナル証取ともシステムや売買制度などの情報 交換で提携を申し入れている。筒井社長は今月上旬の訪印で、ボンベイ証取のパ テルCEOに続き、ナショナル証取のJ.ラビチャンドラン・ディレクターとも 会談した。今回の提携内容についてボンベイ証取のカリアン・ボーセ広報担当は コメントを差し控えた。

ブルームバーグ・データによれば、ニューヨーク証券取引所(NYSE)と ユーロネクストの経営統合など取引所の合従連衡には過去2年間で約500億ドル (5兆6000億円)が投じられている。国内では東京証券取引所がNYSEやロ ンドン証券取引所(LSE)と提携しているほか、シンガポール取引所には

4.99%出資。08年にはLSEと合弁でプロ向け市場を創設する計画がある。

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