英ノーザン・ロック、身売り不調なら国有化後に分割売却も-英中銀

イングランド銀行当局者によると、英政府 が中堅銀行ノーザン・ロックの国有化に迫られた場合、同行の資産は分割売却さ れる可能性がある。

イングランド銀行のキング総裁とギーブ副総裁は18日、ノーザン・ロック を国有化する選択肢について英議会議員と協議した。ただ、英政府は依然として、 現時点で買収を申し出ている2社のうちの1社に同行を売却する方向で取り組ん でいる。

ギーブ副総裁はこの日の財務委員会で、「プランAは、ヴァージン・グルー プまたはオリバント・アドバイザーズへの売却を完了することだ」と説明。「プ ランBは暫定的な措置として、ある形で業務を再開することだ。ノーザン・ロッ クが管理プロセスを終えれば、業務の多くを他の金融機関に譲渡することが可能 になるだろう」と述べた。

こうした発言の背景には、政府がノーザン・ロックの国有化に踏み切らざる を得ないとの懸念が強まっていることがある。財務委員会メンバーのアンドル ー・ラブ議員(労働党)はインタビューで、「ノーザン・ロックにとって可能 な選択肢は、迅速に事業を閉鎖することだ」と述べた上で、「同行は国有化に追 い込まれるかもしれない。公的資金の面でこれは危険だ」と話した。

米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン市場の混乱で9月に資 金繰りが行き詰ったノーザン・ロックは、すでにイングランド銀行から少なくと も250億ポンド(約5兆7000億円)の緊急融資を受けている。

ノーザン・ロックに対しては、英資産家リチャード・ブランソン氏率いるヴ ァージン・グループと投資会社オリバント・アドバイザーズが買収を提案してい る。ダーリング英財務相は同行への責任を回避したい意向であると同時に、公的 資金を保護したい考えだ。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE