クレハ株が急反発、1億ドルで米工場建設を好感-高機能樹脂を量産へ

化学メーカー大手のクレハの株価が急反 発。買い気配で始まり、前日比7%超高となる579円で取引開始した。前日の 取引終了後、米国で約1億ドル(約113億円)を投じ、高機能樹脂「ポリグリ コール酸樹脂(PGA)」の工場建設の計画を発表しており、大型投資によっ て業容拡大につながると期待された。ただ、寄り付きをピークに上昇幅を縮小、 午前10時現在で前日比15円(2.8%)高の554円で取引されている。

明和証券顧問の矢部靖夫氏は、「クレハは材料が頻繁には出ない銘柄。米 国での次世代を見据えた大型投資を素直に好感した」との見方を示した。

この日の売買高は午前10時現在で54万株。年初からの1日当たり平均50 万株をすでに上回り、投資家の売買意欲が高まった状況が分かる。

クレハの発表によると、新工場は米デュポンの工場敷地内の一角に建設す る予定。2008年1月に米国ウエスト・バージニア州で新会社を設立し、工場建 設を進め2010年からの稼動を予定している。数年後にはPGA量産で単年1 億ドルの売上高を超える事業として育成する方針。

PGAは酸素や炭酸ガスを透過させにくく、同時に水との反応で分解しや すいなどの利点を持つポリエステル樹脂の一種。外科用縫合糸として比較的小 規模生産にとどまっていたがクレハは独自に生産技術を開発し、ペットボトル を製造過程でPGAを加えれば原料を大幅に減量することができるとして量産 体制の構築に踏み切る。

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