東京外為:ドルがもみ合い、クリスマス前で動意薄-113円台前半

朝方の東京外国為替市場ではドル・円相場 が1ドル=113円台前半でもみ合っている。前日の米国株が引けにかけて小幅プ ラスとなり、ドル売り・円買い圧力は和らいでいるが、米サブプライム(信用 力の低い個人向け)住宅ローン問題に対する懸念は根強く、積極的にドルを買 う動きは見られない。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン外国為替部の久保信明バイスプレジデン トは、欧米のクリスマス休暇を控えて、動意が薄くなるなか、東京時間日中は 「株価動向が唯一の手掛かりになる」と指摘。欧州中央銀行(ECB)による 資金供給や一部米金融機関の好決算、米株がプラス圏で取引終了したことなど が、「円を買わない理由になってくる」としながらも、米住宅指標の低迷などド ルに好材料も見当たらず、ドルの上値は重くなるとみている。

クリスマス相場の様相

前日の海外市場ではドルがレンジ内での取引に終始。対円では一時、1ド ル=113円53銭までドルが強含む場面も見られたが、その後113円14銭まで値 を戻し、一時マイナスに落ち込んだ米国株がプラスに転じると、ドルはじり高 となった。

ユーロ・ドルも欧州時間に1ユーロ=1.4367ドルから1.4436ドルまでドル が売られた後は1.4400ドル付近でもみ合う展開となった。

一方、米国株の反発を背景にユーロ・円は底堅くなり、1ユーロ=163円台 を回復した。

東京市場では引き続き外貨建て投信の設定に絡んだ外貨需要が見込まれ、 ドル・円を支えると予想されるが、113円台後半に向けては国内輸出企業などの ドル売りも見込まれ、ドル・円は需給要因に挟まれ、上下どちらにも大きく動 きづらい状況が見込まれる。

米株反発も不安心理くすぶる

18日の米株式相場は反発。欧州中央銀行(ECB)による大量資金供給で、 住宅不況の克服に向け景気が支援されるとの見方から、3営業日ぶりに上げに 転じた。

証券大手の米ゴールドマン・サックス・グループがこの日発表した9-11 月(第4四半期)決算では利益がアナリスト予想を上回った。ただ、同社のデ ービッド・ビニアー最高財務責任者(CFO)が「短期的な先行きについて慎 重にみている」と述べたことが、銀行株の売りにつながり、株価指数の重しと なった。

投資家のセンチメントを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボ ラティリティ・インデックス(VIX、別名「恐怖指数」)は22.64。前日には

24.52と11月下旬以来の高水準となっていた。

一方、米商務省が発表した11月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算、 以下同じ)は前月比3.7%減の118万7000戸となった。前月は123万2000戸(速 報値122万9000戸)。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予 想中央値は117万6000戸だった。先行指標となる11月の住宅着工許可件数は

1.5%減の115万2000件となり、1993年6月以来の最低水準となった。

ECBが過去最大級の資金供給

ECBは18日、信用収縮の緩和に向けた協調政策の一環として、過去最大 級となる3486億ユーロ(約56兆9600億円相当)の資金を供給。これを受け、 短期金融市場では2週間物の欧州銀行間貸出金利(EURIBOR)が過去最 大の50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)低下し、4.45%となった。

一方、国内ではきょうから2日間の日程で日本銀行の金融政策決定会合が 始まる。世界的な金融市場の混乱が収束せず、内外経済の先行き不透明感が強 まる中、金融政策は据え置かれる見通し。市場の関心は水野温氏審議委員がこ れまでの利上げ提案を下ろすかどうかに集まっており、同氏が据え置き支持に 回った場合には、追加利上げが一段と遠のいたとの見方につながり、円の弱気 材料となりそうだ。

--共同取材 三浦和美 Editor:Masaru Aoki, Norihiko Kosaka

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 小宮 弘子 Hiroko Komiya

+81-3-3201-2371 hirokokomiya1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo

+81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net 香港 Sandy Hendry

+852-2977-6608 shendry@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE