日本株は反発へ、輸出や銀行中心に買い-相次ぐ米住宅問題対策を好感

東京株式相場は反発する見通し。欧州中央 銀行(ECB)が過去最大の資金供給を実施するなど、サブプライム(信用力の 低い個人向け)住宅ローン問題に対する対策が相次いで実施、発表されており、 信用収縮に対する警戒感が和らいでいる。外国為替相場では円高修正が進んでい ることから、トヨタ自動車などの輸出関連株、三菱UFJフィナンシャル・グル ープなどの銀行株中心に買いが先行しそうだ。

シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物3月物の18日清算値は1万5295 円で、大阪証券取引所の終値(1万5170円)に比べて125円高だった。取引開 始直後の日経平均は、CMEの終値にさや寄せして上昇して始まる可能性が高い。

日興コーディアル証券エクイティ部の西広市部長は、「日本株は5日続落し、 テクニカル的に割安感が強まっている。為替相場の円高傾向が一服していること から、自動車株などに買いが向かいそうだ」と見ている。

相次ぐ対策で金融不安後退

世界的な金融不安が徐々に後退している。ECBは18日、過去最大級とな る3486億ユーロ(約56兆9600億円相当)の資金供給を実施。また、米バン ク・オブ・アメリカとシティグループ、JPモルガン・チェースは同日、短期金 融市場の信用収縮緩和を目的とした基金「スーパーSIV」が数週間以内にスト ラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV)から資産を買い取り始め ると発表した。

サブプライム問題の解決に向けた取り組みが好感され、前日の米国株式相場 は、一時下落する場面があったものの上昇して終了。自動車大手のゼネラル・モ ーターズ(GM)や米公益事業大手エクセロンなどを中心に買いが先行した。こ うした流れを、この日の東京市場は受ける公算が大きい。

米主要株価指数の18日終値は、S&P500種株価指数は前日比9.08ポイン ト(0.6%)高の1454.98ドル。ダウ工業株30種平均は同65.27ドル(0.5%) 高の13232.47ドル。ナスダック総合指数は21.57ポイント(0.8%)高の

2596.03。

円キャリー再開、重要イベント控え様子見も

ECBの資金供給を受け、外国為替相場ではリスクを取る志向が高まり、円 キャリートレード(円借り取引)が活発化している。東京時間早朝のドル・円相 場は1ドル=113円32-40銭で推移。ロンドン時間では一時1ドル=113円53 銭まで円が売られた。前日の東京株式相場の終了時間(1ドル=113円16銭) から、一段の円安進行となっている。

もっとも日本株相場も、買い一巡後は上値の重い展開になりそうだ。海外で はモルガン・スタンレーやベアー・スターンズなどの大手金融機関の決算が控え ている上、国内ではあす20日に日本銀行の政策委員会・金融政策決定会合が終 了する。日興コーデ証の西氏は、「これらを見極める必要がある。一段上を買っ ていくためには、さらなる材料が必要」と話した。

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