米国債:10年債続伸、利回り4.12%-住宅着工の減少で買い

米国債市場では10年債相場が続伸。11 月の住宅着工件数が減少し、住宅着工許可件数が1993年6月以来、約14年 ぶりの低水準になったことを受け、長期債を中心に買いが入った。

米連邦準備制度理事会(FRB)が17日にターム物資金入札を実施した ことに加え、18日には欧州中央銀行(ECB)が過去最高の3486億ユーロを 金融システムに供給。これを受けて、朝方は売りが先行していた。10年債利回 りの2年債への上乗せ幅が縮小した。

DAデービッドソンの債券トレーディーング部門バイスプレジデント、メ リーアン・ハーレー氏は「住宅市場の低迷は続いている」と指摘。経済成長の 鈍化は全般的にインフレ抑制につながるとみられる」と述べ、長期債の魅力が 高まっているとの考えを明らかにした。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時 7分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポ イント)低下して4.12%。10年債価格(償還期限2017年11月、表面利率

4.25%)は前日比5/32上昇し101ちょうど。

2年債利回りは10年債を93bp下回っている。前日の利回り差は97bp だった。2年債利回りは前日比2bp上昇の3.19%。

11月の住宅着工件数は前月比3.7%減の118万7000戸。住宅着工許可 件数は1.5%減の115万2000件に落ち込んだ。

成長への足かせ

ポールソン米財務長官は講演で「混迷している住宅市場が回復するにはし ばらく時間がかかり、短期的には成長の足かせになるとみている」と述べた。

リバーソース・インベストメンツの国債トレーディング責任者、ジェイミ ー・ジャクソン氏は長期債が住宅市場の低迷に反応していると指摘。「このよ うな状況では利回り曲線が平たん化するのは妥当だ」と述べた。

欧米の中央銀行5行は信用収縮緩和のため資金を金融市場に供給している。 FRBは17日に4回のターム物金利入札の1回目(規模200億ドル)を実施 した。入札結果は19日に発表される。

TEDスプレッド

3カ月物のドルLIBOR(ロンドン銀行間貸出金利)と財務省短期証券 (TB)の利回り格差である「TEDスプレッド」は5日連続で縮小。中銀の 貸し渋り是正策が功を奏していることを示唆している。スプレッドは18日、

1.9ポイントに縮小した。1週間前には2.21ポイントまで拡大していた。

3カ月物TB利回りは5bp上昇の3.03%。

ECBが期間2週間のオペ(公開市場操作)で注入した資金額は予想をほ ぼ1700億ユーロ上回った。

RBSグリニッチ・キャピタルのTBトレーダー、ジム・ガルーゾ氏は 「質への逃避の一部が解消されている。それがTBを買い持ちにしたくない一 因だ」と述べた。

1カ月物ドル建てロンドン銀行間貸出金利(LIBOR)は10日連続で 低下。2bp低下の4.95%となった。4日には5.25%まで上昇していた。年 末の資金繰りにサブプライム問題が輪をかけ、貸し渋りが深刻化していた。

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