欧州景気拡大ペース、08年は当初予想より鈍化も-欧州委報告書(2)

欧州連合(EU)の欧州委員会は18日に 発表した四半期報告書で、金融市場の混乱や原油価格の影響、対ドルでのユーロ 高により、欧州の景気拡大ペースが2008年に従来予想より鈍化する可能性があ るとの見方を示した。

報告書は「ユーロ圏では、金融市場の混乱がそれ以外の業界に影響を与え始 めている兆候がすでにいくらか見られている」と指摘した上で、「金融市場の危 機が深刻さを増し、長期化すれば、景気拡大の面においてさらなる多大なマイナ スを引き起こす恐れがある」との見解を示した。

欧州委は先月、ユーロ圏の08年経済成長率見通しを従来の2.5%から2.2% に下方修正した。09年は景気が再び減速するとしている。

欧州委はまた、ユーロの「名目実効為替レート」は2006年の平均を6%上 回っていると指摘した。

報告書は「堅調なユーロには幾つかの要因がある。ユーロ圏の景気見通しが 米国や日本よりも明るいことなど、最近の経済動向を反映したものだ」とし、 「長期的見通しは、国際金融システムにおいてユーロの重要性が高まっているこ とからも裏付けられている」と説明した。

欧州中央銀行(ECB)の政策担当者は、インフレ高進で賃金が上昇し、こ れが「賃金と物価の悪循環」につながることを懸念している。欧州委はこの日、 インフレによる「2次的影響」のリスクがあると指摘した。

欧州委は報告書で、「前年比ベースでの影響継続に加え、原油高波及の遅効 性、さらには原油価格が高止まりしていることは、エネルギー価格上昇が引き続 き向こう数カ月にわたり総合的なインフレに強く作用することを示唆している」 と分析した。

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