韓国大統領選:19日投票-最有力の李氏の運河構想、政治変化映す

韓国で19日投票される大統領選挙の最有 力候補、李明博(イ・ミョンバク)氏は同国南部の釜山港から首都ソウルと北 朝鮮の平壌を経由して中国国境へ至る運河を活用した貨物輸送ルートを創設す る構想を打ち出しているが、この構想は韓国政治における変化を反映している。

盧武鉉(ノ・ムヒョン)現大統領(61)とその前任者2人は1987年の韓 国民主化を背景に選出され、北朝鮮に対する援助を増やした。盧大統領は一方 で、所得や持ち家、雇用の増加を実現できず、国内での人気が失墜した。

当選すれば、李氏(65)は韓国初の経済界出身の大統領となるほか、同国 で最後に独裁的な体制を敷いた全斗煥元大統領の反共産主義に根ざした政党が 支援する大統領として10年ぶりとなる。同氏が考える大運河は経済効果が期待 できるが、それを北朝鮮まで拡張する点で李氏を公認候補とした最大野党ハン ナラ党の過去の考え方とは一線を画す。

ソウル国立大学のパク・ヒョジョン教授(政治学)は李氏について、「実用 主義者の保守候補だ」と評する。

李氏の支持率は圧倒的。韓国紙、中央日報が掲載した今月11-12日実施の 世論調査結果では、同氏の支持率は44.7%と、大統合民主新党の公認候補、鄭 東泳(チョン・ドンヨン)氏の15.7%や無所属で元ハンナラ党の李会昌(イ・ フェチャン)候補の13.1%を大きく上回った。

李氏は1977年から88年まで韓国の大手建設会社、現代建設の最高経営責 任者(CEO)を務め、その後、国会議員として活躍。2002年から06年まで はソウル市長を務めた。

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