CDSの芝崎社長:ドキュメンテーション事業を欧州で積極化へ

IT(情報技術)機器や自動車の取り扱い 説明書などを作成するCDSは18日、大証ヘラクレスに上場した。芝崎晶紀社 長はブルームバーグ・テレビに出演し、独自性や今後の戦略について話した。主 な発言内容は以下の通り。インタビューは12月5日に行われた。

――独自性

「主要な業務としてドキュメンテーション事業、エンジニアリング事業、技 術システム開発事業と3つの事業を行っており、開発から生産、販売、ユーザー サポートという形でシームレスに業務を展開している会社というのは、まだ日本 にはないのではないか。ここが他社と一番差別化の出る部分と思う」

「ドキュメンテーションの売り上げの比率は、連結では32.5%、単体で

67.8%という形になっている。ドキュメンテーションは順調に伸びているので、 このIPOをきっかけにより伸ばしていきたいと考えている」

――ドキュメンテーション事業の戦略

「特に当社の場合はEU(欧州連合)を中心としたビジネスを今後積極的に 行っていきたい。EUは現在加盟国が多くなっている。日本のメーカーもいろい ろと製品を売っていて、それに対応するドキュメント類といったものも、その国 の言語で対応しなくてはいけないということで、どのメーカーも苦労されている というのを聞く」

「そのため、こういったサポートをフランスの提携会社とより密接にやりな がら今後この事業を拡大していく。また需要も十二分にあるのではないかと思っ ている」

「最近は、日本のものづくりが見直されている。特に工作機の関係が世界中 で高い需要を生んでいるということで、各国工作機メーカーも工場を増設し、そ ういった需要がアジアだけでなく、ヨーロッパでも非常に高まりをみせているの で、サポートを積極的にやっていきたい」

――昨年グループ化した、3次元CAD(コンピューター援用設計)を用いた設 計支援のエムコアが三菱グループと強いつながりがあったが、今後の自動車業界 はどうか

「自動車業界は世界的には非常に安定した需要があるが、モデルの絞り込み が厳しくなってきているので、むしろシステムまわりに力を入れる時代になって きている。そういう意味合いにおいて、エムコアの持っている技術を他のメーカ ーや他の業界に十二分に生かせる」

「同時に自動車業界自体が世界中に広がる傾向にあるので、システム化だけ でなく、ドキュメントの電子化、ネットワーク化という部分で当社の出る部分が 非常に大きくなるのではないかと思っている」

――今期(07年12月期)の連結業績予想は、売上高が前期比8.3%増の56億 5700万円、営業利益が同2.1倍の3億7900万円、純利益が6900万円(前期 8400万円の赤字)。今期の見通しについて

「おかげでエムコアを買収して以後、経常利益は単体でほぼ倍増。今年もこ の数字を、倍増というわけにはいかないが、かなりの数字を維持しているという ことで、その辺の数字の維持は十二分に可能ではないかと思っている。前期はの れん代が出てきたので連結純損益では赤字になったが、ここのビジネスとしては 十二分に利益率が上がっているため、今期、のれん代を償却しても、なおかつプ ラスになってきたということは大きな成果と思っている」

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