日本株は続落、米景気の失速懸念で輸出関連安い-銀行にも売り圧力

朝方の東京株式相場は、続落して始まっ ている。米国景気に対する失速懸念が高まったことで、トヨタ自動車やキヤノ ン輸出関連株に業績不透明感から売りが先行。信用収縮や追加損失懸念から三 菱UFJフィナンシャル・グループが5日続落となるなど、銀行株も売られて いる。原油安の影響で、三菱商事など大手商社株も軟調。

日興コーディアル証券の西尾浩一郎マーケットアナリストは、「米利下げ 期待後退などでの米国株安にひきずられている」と指摘。海外金融機関の決算 を前に、「損失額を見極めたいとのムードも強まりそう」(同氏)としていた。

午前9時16分時点の日経平均株価は前日比174円29銭(1.1%)安の1 万5075円50銭、TOPIXは17.73ポイント(1.2%)安の1454.97。東証1 部の売買高は概算で2億4617万株。値上がり銘柄数は340、値下がり銘柄数は 1227。

東証業種別33指数の騰落状況では、値上がり業種がパルプ・紙と鉄鋼の 2業種のみで、値下がり業種は31。電気機器、銀行、輸送用機器、卸売、電 気・ガス、機械、不動産などが安い。

景気への不安

ニューヨーク連銀が17日発表した12月の同地区の製造業景況指数は10.3 となり、前月の27.4から低下した。ブルームバーグによるエコノミスト予想 の中央値は20.0。同日の米国株相場は、景気の先行き不安を背景に、ナスダッ ク総合指数が2%以上下落。また、アナリストが半導体メモリー大手マイクロ ン・テクノロジーの損失拡大見通しを示したほか、モルガン・スタンレーは米 国の建設機器販売が来年減少すると指摘したことも、不安心理を強めさせた。

こうした流れを受けて、東京市場でも売りが先行。銀行株については、ア ナリストなどによる見解も影響している。CIBCワールド・マーケッツは17 日、欧州最大の銀行であるUBSの株価は利益予想から考慮して割高だとし、 投資判断を引き下げた。リーマン・ブラザーズ証券では、みずほフィナンシャ ルグループや三菱UFJなど国内大手金融グループの一角の投資判断を強気か ら中立に引き下げ、みずほ証券でも大手の一角の目標株価を下方修正している。

田崎真珠が続落、アスクルは上昇

個別では、「棚卸資産の評価に関する会計基準」を早期に適用したことで 2007年10月期の連結純損失が拡大した田崎真珠が4日続落。住宅需要の減退 から07年10月期連結業績予想を下方修正した東日本ハウスは急落した。

半面、中堅・大企業向けの一括電子購買システムの「アスクルアリーナ」 の売上高が伸びたアスクル、総務省が次世代高速無線通信の免許を与える方針 と18日付の日本経済新聞朝刊が伝えたKDDIが上昇。ゴールドマン・サッ クス証券が新規に「買い」としたアマノも堅調。

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