ゴールドマン「名門成田ゴルフ」再生案、債権者が可決-東京地裁(4)

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米ゴールドマン・サックス・グループが申 し立てている財界御用達ゴルフ場と言われる「成田ゴルフ倶楽部」再建で、東 京地裁は19日午後、投票によりゴールドマンの再生案の是非を問う債権者集会 を開いた。採決の結果、過半の賛成で可決された。これにより一部会員らの反 発は退けられ、ゴールドマンは引き続き再建を主導できる見通しとなった。

この日の投票は再生計画の可決に債権届出者の過半数の同意を求める民事 再生法(172条-3)に基づくもので、東京地裁民事20部が主催した。一部会 員の対案に携わるさくら共同法律事務所の西村國彦弁護士によると、ゴールド マンの案は、有効投票数731のうち、過半を大きく上回る484が賛成(債権額 では74%)。同地裁は一両日中に再生手続き開始を認可する。

「ポジティブ」評価も利益拡大に懐疑的な声

「成田ゴルフ」をめぐっては一部会員が、ゴールドマン側による30億円の 担保権(根抵当権)の設定で預託金債権の承継額が少なくなるなど会員負担が 大きくなるゴールドマン案に反対を表明。会員(債権者)主導の再建を目指し、 独自に集会を開催するなどして、この日の債権者集会でゴールドマン案(再生 法)に賛成票を投じないよう呼びかける運動を拡大していた。

ゴールドマン傘下のゴルフ場運営会社アコーディア株を保有するJOハン ブロ・キャピタル・マネジメント(ロンドン)のスコット・マクグラシャン氏 は、ゴールドマン主導の再生が認められたことについて、「基本的にはポジテ ィブだ」と述べた。また、「アコーディア株はとても安い。ただ、利益拡大に は時間がかかる」とし、日本でのゴルフビジネスの難しさに言及した。

「株主会員制」の独自案敗れる

ゴールドマンはバブル崩壊後、相次ぐ買収と大衆化路線でスケールメリッ トを追及しながらゴルフ場ビジネスを拡大、運営会社として2003年に設立した アコーディアは06年11月に株式上場を果たした。現在は118コースと国内最 大手だ。しかし、アコーディアの株価は上場後、一貫して下落傾向をたどるな ど投資家の評価は厳しい。

成田ゴルフ倶楽部は06年のゴールドマンによる買収後、預託金償還請求に 直面した結果、07年10月3日に東京地裁に再生法適用を申請(負債総額431 億円)。一方、一部会員らの有志は、裁判所が千葉県のゴルフ場再建でゴール ドマンの抵当権を認めず、会員自らが再建をリードできる「株主会員制」を勝 ち取ったケースに倣って独自の再建案(会社更生法)を提示していた。

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